WebGL で始める GLSL 特化短期スクール募集を開始! 2015 年 10 月末日開講!

doxas : 2015-09-24 12:36:48

GLSL シェーダに特化した短期スクール

2014 年から開始した WebGL スクール第一期。

2015 年の 5 月には第二期を開催。

そして、2015 年 10 月、第三期スクールの募集を開始します。第三期は、これまでのスクールのように WebGL の基礎から全てをじっくりと扱うものではなく、GLSL の記述に特化 した短期スクールとして開催することにしました。

シェーダの記述に特化した今回のスクールでは、第一期や第二期で行った、基本中の基本から WebGL 全般の技術を網羅するような内容にはしません。もちろん、最低限の概念や枠組みの説明はカリキュラムに組み込みますが、あくまでも「シェーダの記述の基本から応用まで」を中心に講義内容を吟味して組み立てています。

Unity などのゲームエンジンや、Blender のようなモデリングツールでも GLSL の記述が可能です。WebGL を利用するのは GLSL やシェーダという概念の理解に WebGL が最適だからというだけのこと。シェーダを記述できることの意味は、今現在もっと大きな意味を持つものになりつつあります。

ゲームだけでなく、様々なシーンで活用できる可能性を秘めた GLSL。その基礎をしっかり学ぶことができる今回の GLSL 特化型短期スクール。少しでも興味があるのなら、少しだけお時間を頂戴しまして、以降のスクール概要をお読みいただければと思います。

スクール概要

本スクールは、WebGL というブラウザで実行することが可能な OpenGL ES 準拠の API を利用して、GLSL と呼ばれるシェーダ言語 について学習することができるスクールです。

先にも触れたとおり、WebGL そのものについての内容はこれまでの WebGL スクールと比較すると若干少なくなりますが、その分、より GLSL やシェーダという概念そのものにフォーカスを当て、より深くシェーダの魅力や可能性、その基礎から応用までを習得可能な内容となっています。WebGL 全般を網羅した基礎スクールはまた年明けに開催するつもりです!

シェーダは今や、ゲームやエンターテイメントのためだけの概念ではなくなっています。特に、WebGL というブラウザで実行できるオープンな 3DCG の世界が確立したことは、シェーダの可能性をより広げたと言って過言ではないでしょう。これまでは専用のマシンやソフトウェアがなければ実現できなかった、高度な 3DCG やシェーダによるレンダリングの技術が、開かれたウェブという世界にやってきたのです。

たとえば、不動産物件が味気ない間取り図だけではなく、三次元の美しい風景としてブラウザに表示されたらどうでしょうか。ウェブを通じて、より楽しく、より深く、自分の好みに合った物件を探すことができるようになるのではないでしょうか。あるいは、自分の好きな洋服を選んでいるとき、それが自分の体型にマッチした 3D モデルに着せられていたらどうでしょうか。試着しなくても全体の雰囲気や好みに合うのかどうか、もっと具体的にイメージできるのではないでしょうか。

自動車産業や、医療関係、あるいは大型施設のナビゲーションや飲食関係の商品プレビューなど、GLSL を用いて表現できるものはあらゆるものが考えられます。もちろん、GLSL はあくまでもシェーダのための言語ですから、その応用範囲はなにも三次元には限りません。二次元的な表現にも、シェーダによる高速な映像処理技術は無限の応用が考えられるのですね。

今すぐに業務でシェーダを記述する必要がある方はもとより、将来に向けのたスキルアップの題材としても、GLSL によるシェーダの記述はとても有用なものです。シェーダという概念は確かに最初は難しい部分がありますが、選り抜きの才能を持つ人だけの特権的なものではけしてありません。誰でも、今すぐに GLSL でシェーダを記述することができます。ぜひその無限の可能性に、一歩踏み出してみてください。そこで培ったものは様々なシーンで表現の幅を広げてくれるはずです。

本スクールは、そんなシェーダや GLSL についてじっくり、しっかり、扱います。

シェーダってそもそも何? というところから、シェーダを利用することでどのようなことが可能となるのか。また、そのシェーダを記述するための方法のバリエーションや、そのなかで GLSL がどのような存在なのかについても、ちゃんと基本から解説します。また詳しくは後述しますが、しっかり応用まで含めた内容を本スクールでは扱っていきます。ただ GLSL の基本文法を覚えて終わってしまうのではなく、その先にあるいろいろな可能性まで含めて講義できたらと思っています。

受講者に求めるスキル

GLSL は様々なプラットフォーム上で動作する OpenGL と呼ばれる API のためのシェーダ言語です。モバイル開発や、PC 用のソフトウェアのプログラミングでも利用されていますし、当然ながら WebGL でも GLSL を利用します。

このあたりの、GLSL とはなんなのか、あるいはシェーダとはなんなのか……そういった事前の予備知識は、受講者には求めません。むしろ、そういったことからしっかり扱うのが、今回のスクールの趣旨でもあります。ですから、受講されるにあたり、事前に GLSL やシェーダに関する知識を習得しておく必要はありません。初挑戦、全然問題ありません。

ただし、最低限の予備知識として、HTML や JavaScript に関する基礎が身についていたほうが有利です。本スクールはあくまでもシェーダに特化したものですので、HTML などのウェブに関する知識が必須ということではありません。しかし、より GLSL やシェーダに意識を集中するためにも、HTML や JavaScript の予備知識があったほうがいいでしょう。ただ繰り返しになりますが、これらの知識が必須ではありません。シェーダそのものを楽しんで習得する、そしてそれを活用するということが最大の目標になりますので、多少 JavaScript 等に不安が残る方でも大丈夫です。

3D というと数学の知識が必須なの?

これはあえて先に書いておきますが、シェーダを記述する上では数学に関する知識を無視することはできません。それ抜きで、シェーダが書けるようになるというのは不可能です。もちろん文法を理解するだけでいいなら可能かもしれませんが、それはシェーダを記述できる状態とは言えないでしょう。

本スクールでは、3D 表現のためや、2D での映像表現のために、数学的な知識が要求される場面が必ず出てきます。ただし、できる限りその講義のなかでゼロからでも習得できるように基本から解説する内容としています。内積や外積、三角関数や行列などの線型代数学に関する知識は、なかなか日常的に利用する類の知識ではありませんね。ですから、本スクールではこういった数学の知識についても基礎の基礎からしっかり扱いますので、あまり神経質にならなくても大丈夫です。

ただ最初から「数学は無理だー!」と匙を投げられてしまっては、教えられるものも教えられなくなってしまいます。その点はあらかじめ理解しておいていただければと思います。

開催スケジュールと講義内容

今期のスクールは、掲題のとおり 10 月末日からスタートします。

開催曜日は 土曜日 とし、隔週 で行います。これは第二期の時と同様となります。講義回数は全 4 回です。

時間は、14 時から 17 時までの 3 時間。途中に休憩時間を含みます。

  • 第一回:10 月 31 日(14:00 から 17:00)
  • 第二回:11 月 14 日(14:00 から 17:00)
  • 第三回:11 月 28 日(14:00 から 17:00)
  • 第四回:12 月 12 日(14:00 から 17:00)

第一回:シェーダとは何か、そして GLSL を用いる理由とは

第一回は、WebGL や GLSL の基本を振り返りつつ、GLSL というシェーダ記述言語や、シェーダそのものについての理解を深めるための基本を扱います。

本講義を受講すれば、シェーダというものの概念や、それがどんなふうに利用され、またどのようなメリットを持つものなのか理解できるでしょう。

また、第一回の講義を通して、本スクールの講義の進め方や利用する開発環境などについても説明します。

第二回:3D シーンを彩るシェーダの役割とは

第二回は、3D シーンにおけるシェーダの役割や、その応用範囲の広さについて扱っていきます。

前期までの WebGL スクールとは異なり、今期のスクールはシェーダに特化した内容となっているので、ベースとなる 3D シーンなどの構築はある程度利用するサンプルで完成した状態になっています。ベースとなるサンプルを修正したりいじくりまわしたりしつつ、シェーダの役割や考え方についてしっかり基礎を固めます。

第三回:ポストエフェクトとフラグメントシェーダ

第三回には、より具体的なシェーダの活用事例として、ポストエフェクトに焦点を当てていきます。

GLSL によって記述できるフラグメントシェーダをより詳細に理解し、シェーダの力を利用して 3D シーンに思わず驚くような変化を与える手法について扱います。

また、第三回では三次元だけでなく、二次元的な処理でどのような効果を付加できるのかについても扱います。このあたりになると、もう自分自身の手でシェーダを工夫して記述するための基本はほとんど身につけられるはずです。

第四回:シェーダだけで描く世界(レイマーチング)

最終回となる第四回は、より深くシェーダの世界に入り込んでいきます。

本来二次元で処理されるはずのフラグメントシェーダだけを利用して、レイマーチングによる三次元表現に挑戦します。

非常に高度な数学的知識を要求される 3DCG の世界のなかでも、特に物理や数学に関する知識を要求されるレイトレーシングの世界と、そのなかの手法のひとつであるレイマーチングを学習することで、より応用力の高いシェーダの記述方法について学ぶことができます。

余談

余談になりますが、本スクールを受講される方は、講師へのメールなどでの質問はその時期に限らず無制限にしていただいて結構です。即返信できない場面はもちろん考えられますが、必ず返信しますので気軽に質問等していただいて大丈夫です。

講義の内容についての復習はもとより、自分が実装しているものに関するアドバイスなども必要であれば行いますので、気兼ねなく聞いてもらえればと思います。受講していただけたことに対するささやかなサポートですが、できる限り親身に対応しまので。

開催場所

開催場所は第二期でもお世話になりました コワーキングスペース茅場町 Co-Edo となります。

〒104-0033 東京都中央区新川1-3-4 PAビル5F

こちらのコワーキングスペースは、茅場町駅から徒歩数分で、非常にアクセスもよく会場の設備もしっかりしています。大きめのプロジェクターと大型モニターを利用して講義しますので、ハンズオン形式でコードを見ながら講義する際も、受講者からしっかり視認性高くプレゼンテーションできるとてもよい会場です。

アクセスについては、以下のページに非常にわかりやすくまとまっています。参考にしてみてください。

コワーキングスペース茅場町 Co-Edo: 交通・アクセス

受講料と学割について

本スクールでは 学割 を採用しています。

これは、学生のみなさんにも GLSL やシェーダ、あるいは WebGL に親しんでいただきたいという思いから発案したものです。

お申し込みいただいたあと、学生であることを証明するなにかしらの情報の提出をお願いすることになります。詳しくは、お申し込みいただいた後のこちらからの折り返しお送りするメールに記載します。※たぶん学生証を撮影した写真とかになります。また社会人が参加するスクール等の学生証は認められませんのでご了承ください。

以下、受講料の一覧です。全て 内税表記 ですので、下記料金以外に余分な消費税等をいただくことはありません。

また、会場利用代金は受講料に含まれていますので、当日現地にて別途お支払いをいただくこともありませんのでご安心ください。

支払い形態 受講料 備考
一般(分割) 60,000 円 15,000 円 × 4 回分
一般(一括) 50,000 円 一括支払いで 10,000 円割引!
学割(一括・分割共に) 40,000 円 10,000 円 × 4 回分

お支払い方法

受講料は前払いです。

銀行振込み にてお支払いをお願いします。個人で運営しているスクールですので、クレジットカード等によるお支払いには対応できないのですが、その点はご了承ください。なお、領収書や請求書などの発行は対応可能ですので、ご相談ください。

また、分割払いを選択された方の場合や、学割適用で分割支払を行う場合は、どのようなスケジュールで支払いを行っていただくのかは別途ご相談させていただきつつ、双方の合意のもと進めていきます。たとえば月に一度支払うか、あるいは講義の前に隔週で支払うか、受講者の方の都合に極力合わせますのでご相談ください。

お申し込みをいただいた方には、こちらから 受講可否や振込先情報をあらためてメールにてご連絡 させていただきます。申し込みフォーム から申し込みをしていただき、必ずメールアドレスをお確かめください。

フォームからお申込みいただいた時点では、まだ応募の段階ですので参加が確定したわけではありません。こちらよりメールでご連絡さし上げた上で、最終確認後に参加確定となります。また、受講料の入金後のキャンセルによる返金対応等は原則しませんのでご注意ください。

準備していただくもの

当スクールでは、ウェブブラウザは Google Chrome を利用します。また Chrome の実行環境として Windows か Mac OSX 搭載の ノートパソコン を各自ご用意ください。貸し出し等は行いません。

また、WebGL はその性質上、GPU の性能に大きな影響を受けます。事前に Google Chrome で WebGL の実行が行えるかどうか、確認しておくことを推奨します。※現行機ならほぼ間違いなく大丈夫だとは思いますが、念のため。

受講申込み

こちらの 申し込みフォーム からお申込みください。

前述のとおり、こちらから折り返しメールでのご連絡を差し上げますので、メールアドレスの入力にはご注意願います。

問い合わせ

スクールに関するご質問等は、当サイトのお問合せフォームよりお気軽にお問い合わせください。受講のお申し込みは、当サイトのフォームではなく、前述のお申込みフォームからお願いします。

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