パーティクルを用いた美しいベクトル表現 流れるように変化する様は幻想的
流れをパーティクルで可視化
あくまでも個人的にですが 3D プログラミングに取り組むなかで、影の表現と並ぶ高難易度でありながら、美しい表現ができるものの代表として流体の表現があります。
流れる水、水面の揺らぎ、あるいは大気の流れなど、自然界には当然のようにあって五感で常に感じているものでありながら、プログラムで再現するのはすごく難しかったりします。
今日ご紹介するのは、水や大気のシミュレーションではありませんが、パーティクルを用いて流れを可視化した美しいデモンストレーションです。
カメラはオートワーク
今回のデモは、カメラワークは自動になっており勝手に動きます。様々な方向、様々な拡大率でパーティクルを眺めることができるようになっています。
これは引きでシーンを見ている状態ですね。
静止画ではわかりにくいと思いますが、シーンの中央に見えている模様はすべてパーティクル(粒子)の集合です。ゆらゆらと文字通り流れるように動いています。
背景にはなにやら建造物なども見えますが、これはほとんど演出用のおまけですね。
今回のデモの場合はあくまでも主役はパーティクルです。
流れをキー入力で変化させる
このデモは流体をインタラクティブにマウスで掻き混ぜたりといったことはできません。
ですが、流れのルール(ベクトル場)を変化させる方法が用意されていて、デモ中にスペースキーを入力すると、動的にベクトル場が変化してパーティクルもそれに連動して流れ方が変わります。
静止画ではほとんどわからないと思いますので、これは実際に見ていただいたほうがいいかもしれません。
パーティクルの量がかなりあるので、もしかするとモバイル端末などではちょっと苦しいデモになるかもしれません。グラフィックボードを搭載しているようなデスクトップマシンであれば、ほとんどストレスなく再生できるのではないかと思います。
見ていて非常に美しい今回のデモ。
いつの日か、PC などのスクリーンセーバーもブラウザと WebGL によって実行される……なんて日がくるかもしれないなあと感じさせてくれるデモですね。