自らドローンとなって荒廃した近未来都市を漂う不思議なアート系 WebGL デモンストレーション
幻想的な風景と音楽
今回ご紹介するのは、近未来的な……というよりはむしろ人類が滅んでしまった未来のような、そんな風景のなかをドローンとなって彷徨う、そんな不思議な WebGL デモです。
この作品は比較的昔からあって、個人的には何度か見たことがあるものなのですが、その音楽や風景の組み合わせ方や演出が素晴らしいなあと最近あらためて感じたのでご紹介しようと思います。
時間のある時にでも、ぼんやりと楽しんでみてください。
そこは不思議な世界
サイトに訪れた直後は、白をベースにしたタイトル画面のような状態になっていますが、このページ自体に既に Canvas が埋め込まれています。
想像ですがクライアント領域のサイズを計測して Canvas を動的にサイズ変更しているものと思います。よくある画面いっぱいの Canvas だけが置かれているタイプの WebGL デモとは違い、下のほうにスクロールしていけば普通に HTML のドキュメントがあります。
「CLICK TO START」と書かれたボタンをクリックするとデモがスタートします。
プレイヤーとしてできることはそれほど多くなく、せいぜいマウスカーソルの位置を使って進行方向をやんわりと指定できる程度です。
視点はいわゆるドローンのそれに変わり、画面の中央には謎のスコープのようなものが出てきています。
このスコープもデモ中にはくるくると動きます。
この異世界にはプレイヤー以外にもたくさんのドローンたちが飛び交っているのですが、一応ドローンが飛んでいいルートが決められているようで、プレイヤーの操るドローンもある程度その流れに強制的に乗せられてしまいます。
ですから、まあ、やんわりとしか進行方向は指定できないんですね。
でも一応ビルのようなオブジェクトなどの中に突っ込んでいくことはできます。衝突判定などは一切行っていないようです。
画面中央には青いサークル形状のゲージがあり、これが時間の経過と共に蓄積していきます。これが一定量溜まると、進行方向を示すインジケータのようなものが出てきます。
これは恐らく道案内みたいなもので、ドローンの飛行ルートを誘導するためのものだと思います。
長時間飛行していると、突然ノイズが走って空間転送されたりすることもあり、なんとなく不思議な近未来感がよく演出されているなあと思います。
時間のあるときにぼんやり眺めてみてはいかがでしょうか。
リンク:
Loop 60Hz: City of Drones by Liam Young + John Cale + FIELD.io