その走りはまさにクレイジー!! リアルタイムに地図データを取得して駆け抜ける Monster Milktruck!
Google Earth API を利用したデモ
今回ご紹介するのは、3D や 2D で地図データを扱うことができる Cesium というライブラリを使ったデモです。
Cesium の公式 Example なのですが、簡易的な物理演算も仕込まれていてこれがなんとも面白い。
そのタイトル通り、まるでモンスターのように暴れまわるクレイジーなミルクトラックをお楽しみください。
クレイジーな走りっぷりを見せるトラック
デモがスタートした直後は、地面が平面上になっていて画素も粗い状態になっています。これが時間の経過と共にデータが読み込まれていくことによって、徐々に地形がくっきり、また地面の模様もハッキリしてきます。
完全にロードされた状態になると、Google Earth の地図画像が地形にマッピングされます。同時に、地形の高低も反映されていき、最終的にロードがすべて完了すると普通の地形のような状態になります。
ここをトラックで駆け抜けていくのですが、このトラックに適用されている物理演算が絶妙な調整になっていて、アローキーで操作するのがとにかく面白い!
坂で勢いをつけると慣性で空中に飛び出していくトラック……
上の画像ではちょっとわかりにくいかもしれませんが、ミルクトラック、完全に宙を舞ってます(笑)
この簡単にジャンプしてしまう挙動や、あるいはドリフト走行のようなこともできる絶妙なハンドル操作などがなんとも楽しいですね。PC であればアローキーで操作が可能で、恐らくスマートフォンなどでも操作できるようにするためだと思いますが、画面の下のほうにあるボタンでもトラックを走らせることができます。
また画面下のメニューからは、グランドキャニオンや、アリゾナにある meteor crater というクレーターの地形などがプリセットで選択できるようになっています。
特にクレーターが個人的には最高に面白くて、クレーターの淵の部分、勾配が急になっているところで思いっきり加速してジャンプすると、なんとも言えない賢者な気分になります。
クレーターで空を舞うトラック……
また、Google Eeath API を使っているので、基本的にはどんな地名でもフィールドとして展開できます。
試しに、画面下のロケーション入力ができるインプットボックスに「tokyo」と入力して移動してみたところ、ビル街を空中から撮影したっぽい画像が地形にマッピングされていました。
高低差は API で取っているのか、それともなにかしらの基準で動的に計算しているのかわかりませんが、tokyo ではあまり凹凸のない地形になりました。
マップの高低差は時間差で適用されていくので、たぶんこれも API で取っているのではないかなとは思います。
いずれにしても、これだけ面白いインタラクティブコンテンツが作れる Cesium ライブラリは、マップ系の選択肢としてはかなり面白いかもしれませんね。
ぜひ皆さんもクレイジーなトラックさんを操って楽しんでみてください。
リンク:
Monster Milktruck! ※デモページ
Cesium - WebGL Virtual Globe and Map Engine ※ Cesium 本家