幻のクラシックカー Delahaye 165 を操り時空を駆け抜ける WebGL レーシングゲーム!
実在する名車が 3D 世界を駆け抜ける
今回ご紹介するのは、Delahaye Type 165(ドライエ 165)という、実在するクラシックカーの魅力がこれでもかと詰め込まれた WebGL 実装のサイトです。
恐らくオマージュ作品ということなんだと思いますが、とにかくサイト全体のこだわり具合が半端ではなく、どこを見てもため息が出てしまいそうなくらい洗練されています。
こんなデザインの車、あるんです!
私は最初、このデザインに驚いたと同時に、近未来的なコンセプトカーか何かかなと思いました。ところが調べてみると、1939 年製の実在する車だということがわかりました。
生産台数はかなり少なかったようですが、このデザインによりかなりクラシックカーマニアの間では有名なモデルなのだそうです。
V 型 12 気筒 4.5L のエンジンを積んでおり、時速 200km 以上出るらしいです……マジか!
とにかくこの奇抜なデザイン……時代を先取りしすぎているというか、このデザインが馴染む時代なんてあるのだろうかという感じ。ボートが波をかき分けて水面を走っていく様子をイメージしたデザインらしいですが、こんな車が 200 キロで駆け抜けていったら惚れてまうやろ。
そんな Delahaye 165 の魅力を堪能できる本サイト。
サイトに訪れるとまずはローディング画面があり、それが終わるとイントロがあり、続いてコントローラーをどうするかなど、いくつかの設定用インターフェースが出てきます。
どうやら、スマートフォンをコントローラーとして利用することもできるみたいです。ちょっと試していないので、どんな感じになるのかはわからないです。
キーボードのみで操作することもできるので、今回はそちらでプレイしていきます。
サイト内にはこだわりが細部にまでぎっしり!
ゲームの操作としては、左右の矢印キーでハンドル操作を行います。
そしてこのゲームの特徴的な点として、時空を超えるというアクションを通じて、加速と減速を行うという独特のシステムがあります。
通常時は、このような赤で統一された荒野のようなシーン。
道路のラインが引かれていますが、このラインから外れないように走っていきます。障害物なんかもあるので、意外と難しいです。
しかし、この赤い通常モードだけで走行し続けていると、時間切れになってゲームオーバーになってしまいます。完走するためには、アクセルやブレーキに相当する、時空間移動を使いこなさなくてはなりません!
まるで映画 TRON のような、この暗い空間に入ると、車体が一気に加速します。でも道路が見えなくなっちゃうので、ずっと真っ暗なまま走るわけにもいきません。
一方でブレーキングには白い雪のような空間へ。
路面についたわだちがなんともリアルですね。
3D ゲーム部分も、このように非常に手が込んだ作り。実装は見た目どおりで three.js ベースのようですが、ゲーム性はかなり工夫されている印象を受けます。
とにかくこのサイトは全体的にクオリティが高すぎるので、褒めるところがありすぎますね……
こちらはリザルト画面。完走するのもやっとでした……
このサイト自体が、ドライエ 165 を知らない世代に向けた、ある意味では風化させないためのオマージュ作品なのかもしれません。ですが古臭いどころか、本当に細部まで現代のアートやデザイン、ウェブの魅力が散りばめられています。
ぜひチェックしてみてください!
リンク:
Timeshift 165 A race against Oblivion
自動車の歴史 サラブレッド期7 Miniaturecar Museum history thoroughbred7 ※日本人の方による簡単なドライエ 165 の解説が、ページ最下部にあります。