たくさんの WebGL 作品を輩出してきた Cabbibo 最新作は 30 分以上の長編大作デモ!
様々な試みがたっぷり詰め込まれた一作
今回ご紹介するのは、WebGL 界隈ではその作品を頻繁に目にする Cabbibo さんのところの作品です。
当サイトでも、今までにいくつか、氏の作品を紹介したことがあります。恐らく、このページを御覧の皆さんも一度や二度は、ご覧になったことがあるのではないかと思います。
氏の作品はいずれも独特な雰囲気を持っているので、個人的には好き嫌いが別れるのかなと思っています。ただ、今回の作品はかなりの超大作だったので紹介しようと思います。
すべてをじっくり楽しむのなら 30 分確保しよう
今回の作品、ロード中の画面にすでに WebGL が使われています。ロード自体はそれほど長時間かかるという感じもしません。
ただし、今作は長編ムービーさながらの作品であり、進行はユーザーのインタラクション次第ですが、それでも 20 分から 30 分かけてじっくりと楽しむタイプのコンテンツです。また、サイトの注意書きによると、ヘッドホンの装着が推奨されています。確かにこのコンテンツは音がいい意味で重要な演出になっているので、ヘッドホンつけたほうが、より深くコンテンツの良さを体感できると思います。
ロード画面の下の方に配置されている「BEGIN」と書かれたボタンをクリックするとデモがスタートします。
今作の基本操作は、まるで絵本のページをめくるかのように、ひとつひとつページを進めていくという形です。
ページの状態によっては、クリックや、マウスカーソルの移動がなにかしらのアクションをレンダリング結果に与える場合があります。
ページひとつに対して、ワイヤーフレーム状の矩形領域がひとつ、レンダリングされています。また、ひとつのページごとに、必ず短い文章が添えられており、本当にまるで絵本のような内容のストーリーが展開していきます。
画面の下にあるサークルと十文字の合わさったような、Cabbibo のマークをクリックすることで、次のページに進むことができます。
全編英語なのでそのあたり苦しい場合もあると思いますが、あまり単語として難しいものは出てこないような感じがしました。あくまでも個人的感想ですけども。
多彩なシーンと、多彩なアクションが盛り込まれています。
また、全編で 30 分近くかかるような長編の作品なので、用意されているシーンの数も半端ではありません。
どれもかなり工夫が凝らされていて、非常に美しいライティングや、奇抜なオブジェクトの動きなど、びっくりするような仕掛けが満載です。
最初のほうでも書いたとおりで、この方の作品は、独特な雰囲気や奇抜な形状のオブジェクトなど、人を選ぶ部分があるような気がします。
これは完全に個人的な意見ですが、この方の作品には「自己陶酔」のようなものを感じることが多いです。しかし、それがいい意味で芸術的な表現を生み出しているようにも感じます。
今回の作品のような超大作を生み出すエネルギーは、そう簡単にひねり出せるものではありません。ちょっと時間がかかるので全部見るのは大変ですが、もしこの雰囲気が嫌いでなければ、最後まで見てみていただきたいなと思います。
私は最後まで見ましたが、なんというか、不思議な気持ちになりました(うまく言葉で表現できないw)
リンク:
@Cabbibo ENOUGH ※デモページ