世界情勢を三次元で可視化する 3D Dashboard! 世界中の経済や国際情勢が一目瞭然!
効果的なデータの可視化
今回ご紹介するのは、いわゆるグローブ系の WebGL デモです。
グローブ系というのは、地球儀のように、球体で地球を表現しつつなにかのデータをマッピングしたデモのことで、WebGL の実装例としては非常に数が多いです。
球体は三次元で扱いやすい形状ということもありますが、地球レベルでデータを可視化するというテーマが、とてもいろいろな分野で利用しやすいからなのかもしれませんね。
今回のグローブデモは、地球全体の様々な経済や生活に関するデータを可視化してくれるデモになっています。
豊富なデータから見えてくる世界の様子
正直なことをいきない書いてしまうと、グローブ系はかなりの数があるので、パッと見た感じの目新しさはあまり感じません。
どれも似たり寄ったりの実装になってしまっていることも多く、あまりエキサイティングな内容のものとなると、それなりに限定される気もします。
今回のデモは、可視化されるデータの豊富さや、そのテーマがなかなか面白いものが多いのかなと感じました。
画面の中央には、グレーの地球が描かれます。
その地図上に直接棒グラフが立てられるようになっており、この棒グラフが何を表しているのかは、左下のほうに詳細と共に表示されるようになっています。
ちなみに、上の図では「Inflation」とあるので、これはそのままインフレ指数かなにかを表しているのではないかなと思います。
テーマを表している文字の上には、プラス記号やマイナス記号と共に、一時停止を表すようなマークのボタンがあります。このボタンを押すと、地球の回転が一時的にストップします。
再度このボタンを押すと、地球の回転が再びスタートするのですが、そのたびに、表示されるデータの種類が変わるようになっていますね。
こちらは CO2 の排出量ですね。
日本もなかなかですが、おとなりの中国大陸に伸びる巨大な柱がとんでもない存在感を示しています。
社会情勢や、国際情勢、経済や生活環境に関する様々なデータが網羅されており、その種類は結構豊富です。次々と表示されるデータを切り替えていくと、世界のどのあたりの地域で、どのようなことが起こっているのか、なんとなく見えてきます。
この黄色い色がテーマになっているデータは、Life Expectancy、つまり平均寿命ですね。
バラエティに富んだ、といってはちょっと不謹慎なデータもありますが、とにかくいろいろなデータが可視化できるため、見ていて勉強にもなります。
画面の右下にある「esri」という企業は、日本にも法人を置いているアメリカの企業。こちらはもともと地理データを扱っている企業のようですが、これほど豊富なデータを持っているとは驚きです。
WebGL の実装として目を引くところは正直あまりないのですが、ひとつの資料としての価値はとても高いデモだと思います。
ぜひ、チェックしてみてください。