音響機器メーカーが手掛けるワールドクラスのモニュメント建設型 WebGL コンテンツが半端じゃない仕上がり!
世界の人々により建設される巨大デジタル建造物
今回ご紹介するのは、ワールドクラスの規模で展開される巨大なデジタルモニュメントの建造型コンテンツで、未だかつて無い壮大なスケールの WebGL デモサイトです。
とある音響機器の製造メーカーが世界に向けて発信する、かなり規模の大きなプロジェクトで、100 万ものユーザーが参加でき、最終的にはウェブ上でユーザーが入力した情報を元に、巨大なデジタルモニュメントが出来上がる仕組みになっています。
実装としてもしっかり作られていますし、これは必見の出来栄えです。
第一次の参加は 11 月 3 日まで!
今回のサイトは、日本にも取次店の日本法人が存在する、ゼンハイザー(SENNHEISER)という音響機器メーカーのコンテンツです。
この企業は主にヘッドホンやマイクなどの製造を行っているメーカーで、もともとはドイツの企業です。本格的なプロ仕様の製品は、映画などの様々なシーンで重宝されているそうです。
今回のプロジェクトは先述の通り、世界中のユーザーが入力した情報を元にひとつの大きなデジタルモニュメントを建設することが目的です。サイトに訪れたユーザーは、任意のクリック操作によりモニュメントのパーツの一部となる音の組み込まれた鉱物を生成します。
画面中央にあるのはモニュメントの一部。
デジタルモニュメントは4つの大きな柱に継ぎ足されるようにして巨大化していきます。ユーザーが参加すればするほど、モニュメントは最終形に向かって少しずつ建設されていくわけですね。
まずこの仕組み自体がかなり面白いですね。
ユーザーが行うことができるのは巨大な岩の塊をクリックで削ることにより、その核にある鉱物に音の情報を刻み込むことです。
画面の中央におもむろに浮かんでいる巨大な岩の塊をクリックすると、少しずつ欠片が弾けるように岩が崩れていき、そのたびに音が刻み込まれていきます。
一定回数の音を入力すると、完全に岩の層が崩れ落ち、中心部にあったコアが姿を表します。
黒く輝く黒曜石のようなコア部分。
このコア部分が空に舞い上がり、先ほどの巨大なモニュメントに結合されます。
さすがにその結合していく様子はムービーファイルによる演出ですが、注目すべきはそのあと。
自分が削りだしたコアがモニュメントのどの部分に埋め込まれたのかは、あとから確認できるようになっており、水色のマーカーで埋め込まれた箇所がハイライトされるようになっています。
ちょっとわかりにくいですが、私の生成したコアはモニュメントの先端からやや内側あたりに埋め込まれたみたいです。
生成したコアに、どのような音が刻み込まれているのかは、あとから確認することもできます。
同時に、他のユーザーが削りだしたコアの音も聞くことができるようになっているので、まさに世界中のユーザーが一丸となってひとつのデジタルモニュメントを建造しているという感覚が共有されています。
下の画像の、画面の右側に映っているのがコア。
WebGL の実装としてもかなり良く出来ていて、世界中でユーザーが入力した情報が少しずつ集積されていくというのが、なんとも面白い試みだと感じます。
日を追うごとに少しずつモニュメントは成長しているので、日を改めてサイトに訪れてみれば、また違った形状を見ることができるのでしょう。なんだかワクワクしますね。
ちなみに、このコアの数には上限があり、どうやら 100 万個のコアがモニュメントの建造には必要となるようです。2015 年 9 月現在では、残りが 96 万強ですので、まだまだこれからという感じ。
少しでもこのサイトのことを広めて、なんとかモニュメントを完成させたいなと思わされます。すごく、憎らしいプロジェクトです(笑)
ちなみに、基本的に今回は英語バージョンをキャプチャしましたが、日本語バージョンも用意されています!
ちょっと英語が苦手という人も、臆せず日本語サイトで参加してみてください。
特殊なエフェクトが多用されているとか、注目のシェーダ技術があるとか、そういう類の実装ではありません。しかしその壮大な雰囲気や、クラシカルでクールな空気感は非常によくデザインされているなと感じます。
ぜひ、みなさんも一緒に参加してみてください。
リンク:
Sennheiser - Reshaping excellence ※英語バージョン
Sennheiser - エクセレンスの再形成 ※日本語バージョン