アメリカや日本の航空機情報が美しい光のラインになってマッピングされた LuciadRIA の WebGL デモ

doxas : 2015-10-21 13:30:30

エアラインが映し出す美しい軌跡

今回ご紹介するのは、LuciadRIA という地理データを扱う企業のデモサイトになります。

私は知らなかったのですが、アメリカなどではもしかすると比較的大きなデータ管理企業なのかもしれません。今回のデモは、そんな Luciad が持つ航空機に関するデータを可視化したもので、非常に美しいレンダリングが特徴的です。

いわゆるビッグデータの可視化がテーマの作品ですね。

2D でも 3D でも表示可能

今回のサイトは少々読込に時間が掛かります。

結構な量のデータをオンラインで取得しているようですが、待たされる時間に見合っただけの、なかなかハイエンドな内容をじっくりと見ることができます。

基本的には 3D 表示がメインになっていますが、後述するように 2D で表示する機能も持っています。

背景などはなく、漆黒という感じの暗闇の中に、地球が浮かんでいます。

そしてその地表には、青く光る美しいラインが描画されていますね。これが、航空機の通った軌跡を表したラインです。

このデモの特筆すべき特徴として、単に航路を表示しているだけではなく、本物のフライト情報の記録を可視化している、という点があげられるでしょう。

拡大して寄って見てみると、途中で折り返したり、空港の手前で旋回したりしている機体があることもわかります。これはすごいですね。

空港の近隣では、より航空機の動きが不規則になっているのがわかりますね。

普段はこういったことはなかなか意識して見ることが難しいですが、こうして三次元に可視化されていると非常にわかりやすいですね。

時間の経過も恐らく本来のフライトスケジュールに沿ったものになっていると思われますし、これだけ実測に基づいたデータを可視化しているデモというのは珍しいです。

画面の下の方にはいくつかのボタンなどが並べられており、たとえば特定の地域に離発着した便だけを抽出して可視化するなどの機能があるようです。

先程も書いたとおりで、全体を三次元ではなく二次元の情報として閲覧する機能も持っています。

このように広く二次元のマップでも見ることができるというのは、全体を大きな視点で見ることができるのでいかにも二次元らしいとも言えますし、二次元描画のメリット性もしっかり生かされていると言えるのではないでしょうか。

非常によく考えられた内容になっているなと思います。

マップをよく見てみると、時間の経過と共に、地表部分の暗さが変化していく様子もわかります。

まさに、実測値に基づいた完璧な可視化です。こういったマクロデータを持っているということをアピールするのが狙いのデモなのだろうとは思いますが、見事に表現できていると感じました。

オンラインでこういった可視化デモが見られるというのは、非常に贅沢ですね。少し前には、考えられなかったようなことだと本当に感じます。

WebGL の活用事例としても、単純に面白いデモとしても、楽しめると思います。ぜひチェックしてみてください。

リンク:

LuciadRIA 3D Demo

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