世界の気候変動や環境問題に関する検索情報を可視化する Google Trends 公式 WebGL グローブデモ!
世界がいつ、何に注目していたのか
今回ご紹介するのは、なんと Google 公式の WebGL 製サイトです。
正確には、Google Trends(Google トレンド)のコンテンツとして作られたものですね。Google トレンドは、サイトの運営者の方や SEO について考えたことのある方なら、比較的利用している方も多いかもしれません。
世界の検索事情や、その時々に話題になったことなど、Google は膨大なウェブ検索に関する情報を持っているのだろうと思いますが、今回のサイトは環境系のキーワードにフォーカスを当てたデモ作品となっています。
世界の各都市ごとに詳細を見ることができる
今回のデモは Google トレンドの純正デモということもあり、使われている情報の信憑性や、ビッグデータとしての価値は疑うまでもありません。
ある程度の過去にまで遡った、様々な検索に関する情報をインタラクティブに見ることができます。
とは言え、データが三次元に地球上にマッピングされるといった、簡単に思いつくような表現方法は今回は使われていません。今回はそのときそのときの「検索の規模」の情報は二次元グラフで、世界各地の都市の選択操作が 3D で表現されています。
画面の左側には、環境問題を中心にしたキーワード群が並べられています。
この中から、テーマを選ぶような感じですね。
画面の中央には若干荒いポリゴンで表現された、地球の立体モデルが浮いています。世界中の各都市を巡るようにして自動的に回転していきますが、このまま放置していても何かのデモや表現が始まるわけではないようですね。
まずは、左側に並んでいるキーワードの中から、気になるものを選んで選択しましょう。
キーワードが選択できたら、次に都市を選択します。
都市は比較的大きな場所が多いようですが、選択できる都市は割と均等に世界中に散らばっている感じがします。
これだけ世界中で Google が利用されているのだということを、なんだか見せつけているかのような、そんな気分に襲われました。
都市を選択すると、上のキャプチャ画像のように地球のモデルが左側へと移動し画面が切り替わります。
どのようなキーワードで検索されていたのか、より詳細な情報が表示されるようになっています。また、シャープ記号と共に表示されているのは、主要な都市のなかでの検索規模のランキングみたいですね。
環境問題により関心の高い(あるいは人口や検索回数が多いほうが単純に上になるのかな?)かどうかが、一目見てわかるようになっていますね。
Google トレンドで調査が可能な、2004 年以降の情報がグラフ化されて表示されます。
このグラフ部分は三次元化されているわけではありませんが、逆にこうして二次元で眺めたほうが、わかりやすいデータではありますよね。
ちなみに、これは偶然ですが「飲料水」に関するキーワードで世界各地の順位を眺めていた時に、たまたま Tokyo を選んだ際に、こんなグラフが表示されました。
2011 年付近に、急にグラフが上に伸びているタイミングがあります。これは、東北で震災が起こった時期のようです。
普段の生活の中では、少しずつこういった防災の意識が薄れていってしまうものですが、まさか Google さんにこういう形で回顧させられるとは思いませんでした。
環境問題や気候変動といった問題は、普段はどうしてもそれに対する意識が薄れてしまいがちです。しかし、たまにはこういったデモを見ながら、いろんなことを考えたり、有事の際に備えたりすることも、大切なことなのかもしれません。
Google の持つデータのすごさを垣間見ることができるデモになっています。ぜひチェックしてみてください。
リンク:
A World of Change: Climate change through the lens of Google search