WebGL モードを搭載した撮影後にフォーカスを変更できる特殊なカメラ Lytro シリーズのギャラリーサイト

doxas : 2015-12-21 13:52:41

改善の余地はあるも見応えあり

今回ご紹介するのは「Lytro」という製品の関連サイトです。

当サイトをご覧のみなさんは、きっとご存知の方が多いかと思いますが、Lytro は特殊な撮影方法を用いることにより、撮影が終わったあとから、写真のフォーカスする深度を変化させることができたり、3D データとして画像や映像を出力することができるカメラです。

最近、この Lytro が VR 業界に参入するというニュースも聞こえてきています。

今回は現状発売されている Lytro の製品で撮影された、その作品を展示しているギャラリーサイトをご紹介します。

データ通信量肥大化警報発令(笑)

今回のサイトは Lytro の特殊なデータをプレビューすることができるサイトなので、必然的に画像やその他のデータを大量にブラウザがダウンロードします。

たぶん、有線かそれに近い高速な無線環境でないと苦しいと思いますので、その点は注意してください。

それと、Lytro のギャラリーサイト、正式にはリビングピクチャという名前のつけられているサイトですが、こちらでは WebGL を使っていないプレビューモードもありますので、その違いを見てみるのもいいかもしれません。

まずは、Lytro の製品で撮影されたイメージデータとはどのようなものなのか、わかりやすい例をお見せしましょう。

可愛らしい女の子と、背景には木漏れ日の柔らかい感じの影が落ちていますね。

普通の写真であれば、このような状態は当然「女の子にフォーカスがあたっている状態」だと言えますね。

しかし Lytro はこれを事後的に変化させることができるのが最大の特徴で、このサイトで閲覧することができる画像も、その機能をしっかり発揮してくれます。

背景の木漏れ日のほうにカーソルを持っていっておもむろにクリックしてみると……

なんと背景がくっきりと鮮明になり、手前にいる女の子の姿がぼやけて霞んでしまいました。

これはすごいですね……

しかも、この技術を用いて VR 製品を開発しているとなると、もうワクワクしか感じません。

サイト内には、まだ VR 関連のコンテンツはありませんし、製品も絶賛開発中という感じで、ニュース記事の情報くらいしか見つかりません。VR に関してはこれから情報が出てくることに期待しましょう。

ちなみに、このサイト内では通常のプレビューモードの他に、「高度なプレーヤー」と呼ばれる別モードが用意されています。実は、この高度なプレーヤーが WebGL 製です。

高度なプレーヤーを選択していると、奥行きに応じて風景が動的に GLSL で加工されるようになり、より高いインタラクションを感じるような雰囲気になります。

ただし、全体的にまだまだ重い感じがするのと、あまりエフェクトが美しくないというのが正直なところで、今後の修繕に期待が掛かります。

ソースコードを追っていくと、どうやらこの動的変換のために GLSL のシェーダを 8 組くらいフル活用して回しているみたいですね。それは重いわけだという感じです。

VR 製品も気になるところですが、現状の Lytro の製品で撮影された映像を眺めるのも、十分に楽しく興奮できる体験になると思います。既に投稿されている画像は 200 を大きく超えるほどになっています。

ぜひ、チェックしてみてください。

リンク:

Lytro リビングピクチャ

LYTRO - ホーム

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