建築やゲームの世界で WebGL による可視化の可能性を探求する Michel Dhoore 氏のウェブサイト

doxas : 2016-03-21 13:08:48

なんとなくちょっとレトロ……

今回ご紹介するのは、WebGL コンテンツをいくつか公開しているとあるウェブサイトです。

サイトの名前は「3Dcontent」となっており、3D による立体表現を主題にしたサイトであることが窺えます。ただ、内容はそれほど多彩というわけではなく、見た目もどちらかというと地味なものが多いような気もします。

three.js を使った WebGL のデモが置かれており、いろんな意味で味わい深いサイトとなっています。

どこを目指しているのか見えにくいコンテンツ

最初にこんな見出しを付けてしまうと、ちょっと作者の方に申し訳ない気もしてしまいますが、正直に言えば、今回のサイトの一番の推しどころが掴みにくいのは事実です。

サイトに置かれている文言を見るに、恐らく建築やゲーム、あるいはエンジニアリングなどに興味を持っている方が作品を作っているのだろうと思うのですが、なんとなく作品全体の雰囲気がばらばらで、ひとつのまとまった作品群として見てしまうとポイントが抑え難いですね。

しかし、ひとつひとつのコンテンツをよくよく見てみると、意外にもしっかりと作られているものが多いように思います。

上の画像は、家屋を WebGL で三次元化したものなのですが、画像にもある通り家の様々な部分を、その部分にだけフォーカスして分解したり、あるいは表示と非表示を切り替えたりすることができるようになっています。

また、画像には納めていませんが、画面の端の方にあるメニューからチェックボックスやスライダーを操作することで、メートル表示のガイドを表示させ全体の大きさを細かく確認することもできます。

あくまでもデモ作品、ということで作っているのだと思いますが、もう一捻りあると、様々な使い方が出来そうな気もします。

その他にも、全体的にやはり建築やインテリアデザインに寄った内容のものが多いですが、いくつかデモが公開されています。

WebGL のレンダリング部分には three.js を使っているようで、影などのレンダリングもしていると考えると、なかなか軽快な動作をしているように見えますね。

もしこれが 5 年前に公開されていたものだったら、目が飛び出すほど驚いたと思うのですが、今現在で考えてしまうと、ちょっとレトロというか、少し時代遅れな感じもしてしまいますね。

ただ、それでもこのサイトをご紹介しようと思ったのは、良くも悪くも様々な表現について知見を得ることはけして無駄にはならないと感じたからです。

少々見栄えは地味な内容のものが多く、なんというかコンテンツにも統一感があまりないのですが、それでも見せ方や表現の方法のひとつひとつを見ていくと参考にできる部分も出てくると思います。

私なんかもそうなのですが、サイトのデザインをカッコよく仕上げたりするのって、なかなか難しいですよね。

デザイナー的な観点を持ちながら、同時に開発の知識とサイト構築の知識を併せ持っていることのほうが、実際には稀有なのだと思います。

建築などのあまりエンターテイメントとは関係のない分野では、なにも派手に見せたりカッコよく表現したりすることばかりが正解とは限りません。

非常に軽快に動作するこのサイトのコンテンツは、やはり価値のあるモノと言えるのではないかなと感じました。もしよろしければみなさんもご覧になってみてください。

リンク:

3Dcontent homepage

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