テロの情報収集などを行う研究機関が公開した WebGL グローブデモ! 世界情勢と歴史がよくわかる?
かなり大規模で歴史のあるデータ群
今回ご紹介するのは、START というテロリズムに関連した情報を集めて研究している機関が提供するグローブデモです。
戦争やテロなどで死傷者が出た場合のデータを集計したものかなと思いますが、割りと大規模なデータを扱っている割にロード時間も短く、動作も軽快です。
WebGL でグローブ系のデモはもうかなりの種類が量産されている感はありますが、かなり貴重なデータの可視化デモだと言えるのではないでしょうか。
1970 年まで遡れるそのデータ量は圧巻
今回のデモの最大の特徴は、やはりそのデータの希少性といいますか、歴史を振り返ることのできる貴重なデータがこうしてウェブでわかりやすく可視化されていることではないでしょうか。
比較的最近の年代のものはもちろんですが、遡っていくことで 1970 年ころのデータまで表示することが可能です。
当時と現代では、IT 技術のレベルが違うので、まったく同じ基準で収集したデータとは言えませんが、それでもやはり、40 年以上の間集積したデータは貴重だと思います。
画面の下のほうを見ると年代が書かれているバーがあるので、これをクリックして年代をジャンプできます。
グローブデモとしては、一般的な普通のインタラクションが行えるようになっています。
マウスでドラッグすれば地球が回転し、スクロール操作でズームイン・アウトができます。
データは地球からそびえ立つ巨大な柱のような感じで描画されていますが、ズームしていくとなかなか迫力があります。
ただ、気になることがあって、めっちゃ Z ファイティングしているんですよね……
他にも、これ多分バグじゃないかなあと思うのですが、グラフが長くなりすぎてしまったときに柱の色が真っ黒になってしまっています。
最大値を超えてしまって色の割り当てが正しく行われていないんじゃないかなと思うのですが……うーん、意図したものでは無いと思うんですけど、ちょっと残念な仕上がりですね。
柱の Z ファイティングといい、この色飛び問題といい、ちょっと付け焼き刃感が拭えない印象です。
世の中にはかなりの数のグローブ系デモがすでに出回っており、真似するのは比較的簡単じゃないかなと思うのですが、やはり細部まで見ていくと、丁寧に実装されているかどうかはレンダリングに如実に表れますね。
冒頭でも書いたように、このサイトのデモの最大の功績はその貴重なデータをデモとして公開していることだと思います。
世界情勢や歴史、あるいはテロリズムに対する知見を得るために、このような情報が公開されていることは大きな意味があると感じました。
レンダリングはちょっと残念なところもありますが、非常に貴重なデータですし見ていていろんなことを考えさせられます。
みなさんもぜひチェックしてみてください。