氷河を守るための活動を行う団体のサイトにある、山河や登山路を可視化する WebGL マップデモ!

doxas : 2016-05-22 11:50:18

登山をしながら危機を訴える

今回ご紹介するのは、フランスを拠点にする自然保護団体のウェブサイトです。

世界中の山々から氷河が年々消滅していっていることを危惧し、登山という活動を通じて自然保護を訴えるというのが彼らの理念のようで、世界中に寄付や援助を求めています。

今回のサイトでは、そういった危機に貧している山々を WebGL で可視化し、その登山道をマッピングして三次元で表示しています。

写真投稿で山河の状態を克明に記録

私はあまり登山や世界中のアルプスなどに詳しいわけではないので、ちょっと細かいところまではわかりませんが、世界中の様々な標高の高い山々で、氷河が年々減少しているという話は時折耳にします。

今回のウェブサイトでは、そういった山の標高データを用いて WebGL で三次元化した上、そこに登山道をマッピングして可視化しています。

さらに、写真を添えて、現地の状況が事細かく伝わるように工夫されていますね。

山の麓(ふもと)の部分から山頂にかけての登山ルートがしっかりと立体的に表示されているのがわかると思います。

どういった基準でルートを区切っているのかまでは一見してわからないのですが、登山ルートはいくつかのブロックにわかれており、それぞれのブロックごとに次々と切り替えながら見ていくことができるようになっています。

写真が投稿されている場所では、現地の様子を撮影した画像を見ることも出来ます。

画像が存在しない地点も結構おおいかな?

WebGL のデモとして閲覧できる山は現在でも既に7つが公開されていて、ウガンダやインドネシア、エクアドルなどの地域が多いようです。

それぞれの山々は、当然地形や登山ルートが異なっているので、場合によっては山というより山岳地帯全体が可視化されるような、ちょっと大規模な三次元ビューになっているものもあります。

必ずしも降雪地帯だけが可視化されているわけじゃないあたりに、とても真剣な思いを感じました。

こちらの団体のウェブサイトでは、広く寄付を求めているようです。

ただ画像や言葉で伝えるだけでなく、擬似的に登山を体験してみることが可能なコンテンツを作り、それをきっかけに興味をもってもらおうという姿勢が、とてもよく考えられていて素晴らしいなと思いました。

ウェブのコンテンツだけでなくモバイルアプリなども作っているようですが、こういったコンテンツやアプリを通じて、どれくらいの寄付が集まっているのでしょう。

日本ではなかなかこういった活動に援助するのが難しいですが、しかしやはり三次元でビューを眺めながら、現地の写真なんかを見ているとそれだけで興味を抱かされる気がしました。

WebGL の実装としてはあまり凝ったところはなく、こう言ってはなんですが、あまり操作性も良いとは言えない感じです。

しかし、ルートの途中にある地点にスムーズにカメラが移動する様子など、今回のコンテンツに必要な部分はしっかり作られている印象です。

気になる方はぜひチェックしてみてください。

リンク:

TwentyFiveZero Expeditions

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