WebVR にもいち早く取り組んでいるフランスの企業 V-Cult のウェブサイト

doxas : 2016-07-03 14:07:52

ウェブ 3D と VR の専門集団を謳う

今回ご紹介するのは、フランスを本拠地として活動している技術者集団、V-Cult のウェブサイトです。

こちらの企業、2009 年の創業以来、ウェブにおける 3D 表現に取り組み続けてきたと自負しており、事実、たくさんの WebGL や WebVR に関する事例を扱ってきているようです。

当サイトでは紹介したことはありませんが、いわゆる「セカンドライフ」のような、オンラインで WebGL を利用して第三者と仮想現実を楽しむことができるサービスも、だいぶ昔から運営しています。※正直に白状すると登録が面倒そうで敬遠してたです……

そういう意味で、仮想現実とウェブ 3D には確かに縁の深い企業だといえますね。

シンプルなパーティクルベースのウェブサイト

こちらの企業、サイトのそこかしこに見られる自身の紹介文には、非常に力強いものが感じられます。

3D とバーチャルリアリティに着目し、早くから活動してきたことに、それだけの自信と自負を持っているのが伝わってきます。

これまでにパートナーシップを結んできた顧客を見ると、PC 販売などを手掛ける大手メーカーの hp(ヒューレット・パッカード)やルイ・ヴィトンなど、まさに大手企業が多いですね。素晴らしい。

そういった華やかで力強い内容の多いサイトではありますが、実装されている WebGL のデモは、ちょっと控えめというか、むしろシンプルな精悍さのようなものを感じさせるもので、パーティクルを利用したデモとなっています。

WebGL デモ部分はページの上部と下部で見ることができます。

上下二箇所に別れているものの、恐らく実行されているレンダリングの実装部分は共通のものだと思います。ただ、微妙にパーティクルの配置を変化させているようで、下のエリアで見ることができるもののほうが、より密集したパーティクルの表現になっていますね。

ほんの少しのグラデーションした背景が、なにやら高級ブランドのような、不思議な存在感を放っています。

こちらの企業、これまでに WebGL を使った通常の販促サイトの実装だけでなく、Web で VR 表現を行ったものや、全天球動画とウェブを組み合わせたものなどを手掛けているようです。

また、冒頭でも書いたように結構大型のバーチャルリアリティコンテンツを提供している企業でもあり、私個人は、実は結構前から知っていました。

バックボーンという意味で言えば、やはりそれなりに積み上げられたものがあるのは事実でしょう。

サイトの上下に配置されているデモは、一見するとただパーティクルが漂っているだけのように見えますが、画面内をクリックすると、火花が散るような感じでパーティクルに干渉することができるようになっています。

ドラッグ操作を行うようにしてボタンを押したままマウスカーソルを滑らせれば、弾ける火花のようなとても美しい演出を見ることができます。

さりげないですが、それが逆にいいアクセントになっているような気がしました。

フランスでは、最近 WebGL の実装例が本当に増えていますね。

先日も、酒造メーカーのとんでもないクオリティのサイトをご紹介しましたが、これはフランスの国民性なのでしょうか。芸術的な、アーティスティックな美しいサイトが量産されていて、すごくいいことだなと思います。

日本でも徐々に活用事例の増えてきている WebGL ですが、今回ご紹介した企業のように、全面に WebGL を押し出しているところはまだないのかなという気がしています。

ぜひ海外勢の後塵を拝することのないように、私自身も努力していけたらいいなと思いました。

ぜひチェックしてみてください。

リンク:

V-Cult - Immersive Web Experiences

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