EdanKwan 氏のパーティクルに対する情熱と愛情が詰め込まれたクールすぎるポートフォリオサイト
流体表現とパーティクルを利用した作品群
今回ご紹介するのは、すでに当サイトでも何度かその作品を紹介させてもらったことのある、Edan Kwan さんのパーティクル愛にあふれたポートフォリオサイトです。
彼の作品は、Curl Noise を利用した GPGPU 的な作品が非常に多く、逆に言うと、それ以外の幾何学的なオブジェクトなどが登場する作品は、あまりありません。
常に流体っぽい動きやパーティクルのアニメーションに対して情熱を燃やしている彼らしい、非常に完成度の高いパーティクルを用いた表現を堪能することができます。
次々と表情を変えていくパーティクルが秀逸
今回のサイトは、パーティクルに対する思いが詰め込まれた特設サイト的な扱いになっています。
Edan Kwan さんご自身のポートフォリオサイトはそれ単体でしっかり存在しますが、このサイトは特に、パーティクルの表現にこだわって作られているページのようですね。
まずページがロードされると、三段階あるクオリティのレベルからひとつを選択します。LOW、MEDIUM、そして HIGH の中からマシンスペックに合わせてレベルを選択しましょう。
このウェブサイトは一応ポートフォリオサイトの体裁なので、氏の作品たちに対するリンク集のような機能を持っています。
しかし同時に、このサイトの背景で展開されるパーティクル表現はそれだけでひとつの作品としてしっかり成立するほどに、見事なパーティクルのデモ作品となっています。
パーティクルの種類は、それぞれの作品に対するリンクを切り替えるたびにめまぐるしく変化します。見た目や、そのアニメーションの動きは、同じ「パーティクルというテーマ」でありながら、これほどバリエーションがあるのだなと感じさせられる見事なものばかりです。
リンクを切り替える際にはページ遷移は伴いません。
背景を流れるように、あるいは舞うようにして飛び交っているパーティクルは、対象のリンクが切り替わるタイミングでガラリとその色や動きを変化させます。
まるでなにか生命が宿ったかのような見事な動きと美しい外見は、本当に見るものを圧倒する優雅さや雄大さを持っている……とさえ感じますね。
素晴らしい。
もちろん、既に当サイトでご紹介したこともある、リンクされている各作品たちも見事なものばかりです。もしご覧になったことがない方がいらっしゃったら、この機会にぜひ見てみることをおすすめします。
Edan Kwan さんは流体のような動きを伴ったパーティクルの表現をこれまでにもたくさん模索してきたのだと思います。
ある意味では、このポートフォリオは、その集大成的な位置づけなのかもしれません。
ほとんどの作品は、公開されてから結構な時間が経過していますが、色あせたような感じはまったくありません。圧倒的な物量感と、滑らかなアニメーションは 3DCG 好きに限らない、あらゆる人の心になにかを届けてくれるのではないでしょうか。
GPGPU や Curl Noise に興味のある方は、じっくり時間をかけてご覧になってみてください。ちょっと負荷が高いものばかりになっているので、ラップトップなどで見ているときは、少し気をつけたほうがいいかもしれません。
ハイパワーな PC でご覧いただくことを推奨します。
ぜひチェックしてみてください。