今年もやります! 短期集中 GLSL スクール 2016 受講者募集開始!!
2016 年 10 月開講
GLSL は WebGL や OpenGL で利用できる シェーダ記述言語 です。近年では、WebGL や Unity などのゲームエンジンの普及に後押しされるように、GLSL を利用する場面がこれまでには無かったようは広がりを見せています。
ハイエンドなゲームや CG 作品の制作・創作に利用されてきた GLSL は、今日ではより気軽で身近なものになりつつあります。これは WebGL の登場によって決定的になりました。ウェブブラウザという誰にとっても馴染み深いアプリケーション上で、自分自身の記述したシェーダが軽やかに動いている様子はなんとも心地よいものです。しかもそれが、インターネットを通じて世界中に配信できるわけですから、すごい時代だなと感じます。
本スクールは、そんな GLSL を利用したクリエイティブなシェーダコーディングを学ぶことができるスクールです。
WebGL を利用することで出来る限り敷居を低くし、かつ基本から応用まで、シェーダの記述方法や表現の工夫についてしっかりと解説します。
Unity や、OpenGL ES を利用したモバイルアプリの開発などにも GLSL は利用されています。昨年の GLSL 短期スクールでは、WebGL は未経験だけど Unity でシェーダを使いたいので……という受講者の方も数名いらっしゃいました。本スクールを通じて得た技術を使って、実際に Unity 上での表現に幅が広がったというありがたいお言葉までいただいてしまって、とても嬉しかったのを覚えています。
というわけで今回のスクールでも、WebGL だけでなく、様々なシーンで利用することができる「シェーダや GLSL」に焦点を絞ることで、より汎用性の高い表現や技術を習得していただければと思っています。
本スクールでは、社会人の方だけでなく 学生さんの受講も歓迎 します。学割制度も昨年に引き続き実施しますので、シェーダコーディングに興味のある方は当ページの記載内容を確認していただいて、参加をご検討いただければと思います。
プラスワン講義を今回も開催
今回の短期スクールも、主催者である杉本 雅広(すぎもとまさひろ)が責任を持って基本となる講義を担当します。
- 杉本 雅広(本講義を担当)
- @h_doxas | Twitter
- WebGL 開発支援サイト wgld.org 運営
- WebGL スクールや勉強会の主催
本講義では、WebGL をベースにして、GLSL とはなにか、そしてシェーダとはなにか、という基本から丁寧に講義します。
また、WebGL を利用する都合上、本講義では JavaScript を利用したサンプルなどを使います。JavaScript を完璧にマスターしていないと利用が難しいような内容ではありませんが、さすがに、はじめて JavaScript を触るというような状態だと、少々講義の内容についていくのが難しいかもしれません。
ただ、WebGL を記述した経験は特に求めません。また、WebGL そのものについての講義よりも GLSL やシェーダの記述 というところに重点を置いた講義になりますので、網羅的に WebGL の技術を修得するような内容ではなく、あくまでもシェーダの記述に特化した内容のスクール、というように捉えていただければと思います。
そして、私の担当する本講義のあとには、ゲスト講師を招いての プラスワン講義 を開催します。プラスワン講義には、シェーダの記述やクリエイティブコーディング等で活躍している方を、毎回講師として招き本講義とはちょっと違った応用例や活用例・技術的知見などを講義してもらう予定となっています。
言うなれば、放課後課外授業的なゆったり感覚で、本講義とはまた違った空気のなか、有用な技術や知見を得ていただけたらと思っています。
先日まで開催していた WebGL スクールでもこのような特別講師を招いての講義を実施していたのですが、これが非常に好評でした。今回のシェーダ短期スクールでも、このプラスワン講義の仕組みを引き続き実施することにしました。
以下、プラスワン講義の特別講師陣をご紹介します。
FMS_Cat さん
小渕さんは、一年に一度開催されている日本で唯一の Demo party である、Tokyo Demo Fest(TDF)で入賞した経験もある生粋のクリエイターであり、高いシェーダ記述のスキルを持ったひとりです。
グラフィックスだけでなく、音楽にも長けていて、前述の TDF に出展された彼の代表作「Type」は、なんとサウンド(音源)もすべて GLSL を使ってリアルタイムに生成するという、驚きの作品です。
Type は映像も音も全てがシェーダ製!
クリエイティブ、あるいはジェネラティブコーディングにおける高いスキルを持った小渕さん。
今回は、GLSL とクリエイティブについて、単に技術の話題のみに終止するのではなく、表現やクリエイティブについても、面白いお話を聞かせてくれると思います。
kyasbal さん
石井さんは、なんとわずか八歳のときからプログラミングを始めたという生粋のプログラマ。高校一年生のときには DirectX を利用して 3D プログラミングを学び始めた、ということですから、本当に感心させられます。
最近では、GrimoireJS というウェブ向けの 3D フレームワークの開発を牽引。この開発プロジェクトは「独立行政法人情報処理推進機構の2016 年度 未踏プロジェクト」にも採択されています。
GrimoireJS では、XML をベースにしたマークアップ風の記述で、本格的な 3D シーンをウェブ上に表現することができます。誰もが簡単に利用できるものほど、やはりその開発には高いスキルと根気が必要なもの。そのあたりも含め、講義が楽しみです。
gam0022 さん
細田さんは、上記で紹介した FMS_Cat さんと同じように、TDF でシェーダ作品を出展したひとりです。
彼の作品は目を疑うような美しい幾何学模様で会場を沸かせましたが、なんと突貫、一晩で書き上げたコードだったということが後に判明し、個人的にはさらに驚かされました。
その時の作品の画像が以下のような感じ。これだけのグラフィックスが、GLSL シェーダのみで、しかも一晩で、生み出されました。
細田さんは、three.js をベースにしつつ、カスタムシェーダを利用して表現を行うことにも精通していて、ただただすごいシェーダを書いてそれを見せるだけでなく、わかりやすく解説したり、WebGL やシェーダの技術をシェアする活動もされています。
今回の講義でも、よりわかりやすいカスタムシェーダの利用方法などが聞けると思います。こちらも楽しみですね。
短期スクール全四回スケジュール
本スクールは、10 月 8 日(土曜日)より第一回を開催します。
講義は隔週土曜日で、二週間ごとに講義が一回という感じになります。
日時 | 講義内容 | |
---|---|---|
第一回 | 10月8日(土) | シェーダコーディングの基本編 |
第二回 | 10月22日(土) | フラグメントシェーダ活用編 |
第三回 | 11月5日(土) | 頂点シェーダ活用編 |
第四回 | 11月19日(土) | より高度な技術と表現編 |
プラスワン講義内容 | 講師 | |
---|---|---|
第一回 | シェーダアートの世界を体験しよう | 杉本 雅広(@h_doxas) |
第二回 | 0から始めるthree.jsとカスタムシェーダ | 細田 翔(@gam0022) |
第三回 | 頂点シェーダを最大限活用するための 数学のキソのキソ |
石井 翔(@kyasbal_1994) |
第四回 | GLSL100連発! / 制約とクリエイティビティ | 小渕 豊(@FMS_Cat) |
講義は隔週土曜日での開催とし、全四回の講義で GLSL の基本から応用までを扱います。次の講義への間の期間を少し長めに設けることで、予習復習を行いやすいようにしています。
また今期の短期スクールでは、講義時間とは別に、受講者が任意で参加できる もくもくタイム を設けようと考えています。もちろん、このもくもくタイム中は私や特別講師の方々も同室に滞在していますので 質問や開発、雑談など自由に時間を使って いただいて大丈夫です。もちろん、予定があったりすれば途中退室も問題ありません。
このもくもくタイムを設けた背景には、スクールで学習した内容が「なかなか結果に結びつきにくい」ということを講師を務める私自身が感じたからでした。自習や創作を行う時間、疑問に思ったことを質問する時間などを十分に確保するのがこの取り組みのねらいです。そして、スクールの受講者同士や、受講者と講師との間でより気軽に交流を深め、たくさんの横のつながりを作ることにも、この時間が役立つのかなと思っています。
これらのことを踏まえて、講義のタイムスケジュールは次のような感じになります。
本講義 | プラスワン講義 | もくもくタイム |
---|---|---|
14:00 〜 16:00 | 16:00 〜 17:00 | 17:00 〜 18:00 |
このもくもくタイムはスクールの講義の一環ではありますが、受講者に強制はしないつもりです。こころと時間にちょっと余裕のあるときは、ぜひこのもくもくタイムを交流や創作に活用してみてほしいなと思います。
研鑽した技を披露しよう
今回の短期スクールでは、これまでには行ったことのないまったく新しい取り組みとして、GLSL クリエイティブコーディング ハッカソン を同時開催する予定です。
こちらのハッカソンでは、スクールで習得した技術を多くの人に見てもらいながら、次なる創作や学習につなげてもらうことが目的です。ハッカソンそのものの参加者募集は一般公開で行う予定ですが、スクール受講者には 優先参加権を付与 します。会場等はまだ未定ですが、年末に向けて、12 月に開催を予定して計画中です。
ハッカソンでは、自分の作品を多くの人に見てもらうことができるだけでなく、自分以外の人が書いたコードや作品を見ることによって、スクールとはまた違った刺激が得られると思います。また、このハッカソンでの作品発表をひとつの目標としてスクールに参加することで より具体的に目標を見定めながら 学習が行えるはずです。
短期スクールで学習してそれで終わりではなく、たとえつたないものであっても構わないのです。ぜひ多くの人に自分の作品を見てもらいましょう。もちろん、作品の提出をスクール側で強制することはしません。でも、自分の書いたコードが誰かの目に触れること、そしてその作品に対しての感想や反応をもらうことは、きっと新しい興奮をあなたに感じさせてくれるはずです。
開催場所
スクールの開催場所は、昨年もお世話になりました コワーキングスペース茅場町 Co-Edo となります。
〒104-0033 東京都中央区新川1-3-4 PAビル5F
こちらのコワーキングスペースは、茅場町駅から徒歩数分で、非常にアクセスもよく会場の設備もしっかりしています。
大きめのプロジェクターを利用して講義しますので、ハンズオン形式でコードを見ながら講義する際も、受講者からしっかり視認性高くプレゼンテーションできるとてもよい会場です。
アクセスについては、以下のページに非常にわかりやすくまとまっています。参考にしてみてください。
受講料と学割について
今期は、昨年に引き続き 学割を導入 します。
前回の短期スクールのときと比較しても学割の割引率を少し高めにしていますので、学生の方も、ぜひ気軽に参加を検討してみていただけたらと思います。
お申し込みいただいたあと、学生であることを証明するなにかしらの情報の提出をお願いすることになります。詳しくは、お申し込みいただいた後のこちらからの折り返しお送りするメールに記載します。※たぶん学生証を撮影した写真とかになります。
また社会人が参加するスクール等の学生証は、当然ながら学割対象としては認められませんのでご了承ください。
以下、受講料の一覧です。全て 内税表記 ですので、下記料金以外に余分な消費税等をいただくことはありません。
また、会場利用代金は受講料に含まれています ので、当日現地にて別途お支払いをいただくこともありませんのでご安心ください。
支払い形態 | 受講料 | 備考 |
---|---|---|
一般(分割) | 65,000 円 | --- |
一般(一括) | 55,000 円 | 一括支払いで 10,000 円割引! |
学割(一括・分割共に) | 30,000 円 | (例)7,500 円 × 4 回 (例)10,000 円 × 3 回 など |
※すべて内税、会場利用料金込みです
※学割適用の場合は分割でも一括でも同料金です
受講料は原則として前払いでお願いしています。事情がある場合は、ご相談いただければ、対応しますのでお気軽におっしゃってください。
また、スクールの受講が確定するのは、申し込みいただいてから、折り返しこちらからご連絡を差し上げたあとになります。※いたずらなどの防止のためです。
お申し込みフォームから、必要事項をご入力いただき、お申し込みください。こちらから、遅くとも2~3日以内にはご連絡差し上げますのでそこで 確認が取れ次第スクールの受講が確定 となります。
特に、折り返しのご連絡を差し上げる都合上、メールアドレスの間違いにはご注意ください。また、3日以上経過してもこちらからのご連絡が届かない場合は、どこかでフィルタに掛かってしまったなど間違いが起こっている可能性もありますので、そういった場合は遠慮せず確認のご連絡をいただければと思います。
フォームからの申し込み送信時点では確定ではありません ので、ご注意いただければと思います。
募集人数
今回のスクールでは、募集人数は 最大 40 名まで です。
こちらは、基本的には 完全先着順 となります。
お申し込みをいただいた日時をベースに、先着順で、順次参加が確定する形になります。
もし、支払いのことや講義内容のことで疑問や質問がある場合は、まずはお問い合わせください。一度申し込んだら最後、無理に取り立てるみたいなことは一切ありません。
できる限り多くの方に、有意義な体験を提供できたらという気持ちで運営しています。まずはお気軽にご相談いただければと思います。
お支払い方法とお申し込み
受講料のお支払いは、銀行振込でお願いしています。クレジットカード等での決済はお受けできませんのでご了承ください。
企業宛での請求書の発行や、領収証の発行等、必要に応じて対応しますのでお気軽にご相談ください。
また、学生さんの場合は 分割で支払ってもその分の手数料などはいただきません。少額ずつ支払いする形でもまったく問題ありませんので、気軽に相談してください。
お申し込みは、以下のフォームより、お願いします。
くれぐれも、入力間違いなどにご注意ください。
各自ご用意いただくもの
当スクールでは、機材の貸出等は一切行っておりません。
スクールの受講にあたり、Windows か Mac のノートパソコンをご自身でご用意いただく必要がありますので、その点はご注意ください。
また、サンプル等の配布するリソースについては Google Chrome での実行を前提に作成していますので、あらかじめ Chrome をインストールしておいていただければ、よりスムーズに受講が可能です。
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なにかご不明な点や、ご意見等がありましたら当サイトのお問合せページよりご連絡ください。できる限り迅速に返信させていただきます。