過去 20 年間にも及ぶ石油の輸出・輸入のランキングをグローブ上にマッピング! 質感も見事な驚きの WebGL デモ!
世界中の石油の動き、その歴史が垣間見える
今回ご紹介するのは、WebGL を利用して、過去 20 年間の石油の動きを可視化した面白いテーマのグローブデモです。
最近は、WebGL も様々なところで利用されるようになってきて、その表現方法や描画するデータの対象も、多種多様になってきました。ひとむかし前まではよく見かけたグローブ系のデモも、最近では逆にあまり見かけなくなってきたような気がします。
そんななかで、今回のグローブデモは、石油の動きをテーマにした可視化作品で、非常にわかりやすく歴史を振り返ることができるようになっています。質感も、とても美しくて綺麗です。
それぞれの相関関係もまるわかり!
今回のコンテンツは、ロンドンにある GSM London という教育機関によって作られたもののようですが、データソースはどうやら国連みたいですね。
国連のデータを使っているとなれば、その数字やおおよそ信用に足るものなのだろうなと推測できます。20 年間にも及ぶ石油(原油)の取引状況を可視化することができるので、世界情勢を思い浮かべながら、歴史を振り返りつつ見てみるとなかなかおもしろいですね。
特に、20 年前と直近の 2014 年を比較すると、輸入などは特に構成が結構変わっているのが感じられると思います。
トップページはなかなか凝った、余白を大きく使ったデザインがいいですね。背景は動画で、リアルタイムのレンダリングというわけではありませんが、オイルがテーマのサイトだぞというのが、すごく伝わってきます。
レンダリングのほうもかなりしっかりしていて、地球の表面や、地球の向こう側から漏れてくる光の様子など、きちんとレンダリングにもこだわっている印象を受けます。
同時に、国の名前などが画面には表示されていますが、それほどごちゃごちゃしているようでもなく、直感的にデータを見て回ることができるでしょう。
画面の下には、1995 年から 2014 年までの数字が順番に並べられており、これによって各年の輸出や輸入についての情報へと簡単にアクセスできます。
また、画面の左上の方にも赤い文字が見えるかと思いますが、これが、その年の輸出や輸入のトップ 10 を表示している領域です。
1995 年からしばらくの間は、世界一の輸入をアメリカが、そして世界第二位の輸入を日本が、ずっとワンツーで独占してますね……
輸入量や、輸入している国との相関関係などを可視化することもできます。
地球儀上の国の名前のそばには、オイルのアイコンのようなものが浮かんでいます。これをクリックすると、輸入データを見ているときであれば、赤いラインでどこの国から輸入していたのかが可視化されます。
逆に、左上のあたりから輸出モードに切り替えて表示している場合には、選択した国から、どこに向かって原油が輸出されていったのかが、青いラインで表示されます。
うーん、これもかなり直感的でわかりやすいですね。
非常に具体的な数値、そして明確なランキングが掲載されており、レンダリング結果も美しく非常にレベルの高いコンテンツだなと感じます。
世界のニュースや世界情勢に詳しい方であれば、世界の石油事情と歴史を合わせてランキングを眺めることで、いろいろと感じられることが多くあると思いますね。
こちらのサイト内のコンテンツとしても、画面の左側のメニューを開けば、石油に関する代表的なニュースや歴史を見ることも出来ます。
どうしてもグローブ系のデモは、WebGL では数も多く、見飽きてしまったような印象を持ってる方も多いかもしれません。しかしながら、今回のサイトは描画結果もかなり綺麗ですし、インターフェースやインタラクションにも、学ぶべき点が多いような気がしますね。
興味のある方は、ぜひチェックしてみてください。