世界中のこどもたちの声を収録したオーディオドキュメンタリー作品 RadioEight プロジェクト
ドキュメンタリーと銘打つだけの重厚さを持つ
今回ご紹介するのは、WebGL で作られたドキュメンタリー作品。
そのテーマは非常に大きなもので、世界の様々な地域で録音された、子どもたちの声や様々な街の音などがふんだんに使われています。
独特の神秘的な描画が美しく見る者を魅了するだけではなく、その内容も、実に重厚な存在感を放っています。
個人的には、こういう作品を見ると、本当に英語ができないことが残念な気持ちになりますね。勉強しないとね!
震災の支援を同時に行っているプロジェクトでもある
今回のサイトの名前になっている RadioEight というのは、おそらく、このサイトそのものを指しているのではなく、もっと大きなプロジェクトを指している名前だと思います。(たぶん)
このプロジェクトでは、子どもたちが夢について語っている様子をドキュメンタリーとして録音して集めたものを使っているようです。
ネパールやカンボジアといったアジア地域、そしてアメリカ、アフリカといった様々なロケーションでそのインタビュー活動は行われてきたようです。一切事前に台本などを用意することはせず、自由に子どもたちが語った内容を、そのまま使っているようですね。
デモが実行されている間は、そのひとりひとりの子どもたちの声が、画面上にふたつの形(見せ方)でマッピングされています。
ちょっと縮尺の関係で見えにくいと思いますが、デモが実行されている際は、画面上に丸いサークルに囲まれた点のようなものが浮遊しています。
この浮かんでいる点のひとつひとつが、こどもひとりの声を表しています。
また、同時に画面の下にも注目してみると、こちらにはたくさんのラインのようなものが見えていますね。
この部分はカーソルを持って行くと、ライン状だった矩形が大きく広がり短冊状になります。この短冊のひとつひとつもまた、子どもたちの声を表しているんですね。
ラインや浮かんでいる点には色がついていて、これがアジアやアメリカ、アフリカといった地域ごとに異なっています。
子どもたちの話している内容は、同時に画面の下のところに字幕でも表示されるので、リスニングがちょっと苦手でも、文面である程度意味は理解できそうです。
また、当然のことながら喋っている子どもたちの多くは英語ではなく母国語で話しているので、やはり字幕がないと内容がわからないでしょう。
今回のプロジェクトでスタッフがネパールを訪れ、こどもたちの声を録音した直後、ネパールは大きな震災に見舞われました。2015 年の 4 月 25 日の地震ですね。
そんな縁もあってのことなのか、ネパールへの支援の活動も、このプロジェクトでは行われているようです。また、このプロジェクトに関連した音楽作品が作られており、こちらはフリーダウンロードできるようですね。
実際にサイトに行ってみるとわかりますが、ウェブサイト上でも、非常に神秘的な、どこか心に響いてくるようなサウンドがずっと流れ続けています。気になる方は、ぜひサウンドのほうもチェックしてみていただきたいところです。※ページ下部にリンク置いときます。
私はこのサイトをしばらくバックグラウンドで開きっぱなしにしながら、この原稿を書いています。
様々な地域で自然的に集音されたと思われる音や、音楽が、とても耳に心地よいです。
そして、何分くらいでループしているのか定かではありませんが、日本のどこかの駅で録音した(かそれを模した)と思われるサウンドも入っていました。
このプロジェクトのことをもっと知りたいと、なんとなく、個人的には感じさせられましたね。慈善活動という意味だけでなく、純粋に、子どもたちが夢について語っているドキュメンタリーとして、興味深いサイトだと思います。
ぜひみなさんもチェックしてみてください。