フランスのとある企業のウェブサイトは、まるで鏡の世界に迷い込んだかのような不思議な美しさ!
鏡面世界のような幻想的な美しさ
今回ご紹介するのは、フランスのとあるエージェンシーのサイトです。
FWA にも出ていたようなので、見たことがある人も多いかな? 今回のサイトは鏡面世界のような、不思議で、美しい世界観が素晴らしいウェブサイトとなっています。
WebGL にはキューブマッピングという鏡面世界のような外見を再現できる手法がありますが、それともちょっと違った、まるで万華鏡かなにかのような世界観が見事ですね。
単なる CG というよりデザイン的な美しさを感じる一品
3DCG には多種多様な表現方法がありますが、今回のような、まるで鏡の世界に訪れたかのような不思議な世界観にこだわっている作品は、珍しいですね。
鏡やガラス、あるいは磨き抜かれた金属のような、周囲の風景を写し込んでしまう質感って、とても美しく見えますよね。もちろん仔細な好き嫌いは多少はあるにせよ、多くの人にとって、こういったマテリアルは反射的に「キレイだな」と感じさせるものなんじゃないかなと思います。
今回のサイトは、そういった風景が映り込むような美しい鏡面をテーマにしたサイトになっていて、ページトップの宝石のようなシーンに始まり、その他のシーンにも、映り込みが見事にアレンジして使われています。
今回のサイトの場合、むしろ、立体的であることはこのサイトの印象をより良くするための、アクセント的な位置づけなのかもしれません。
WebGL による三次元の立体表現そのものが目玉なのではなく、まるで鏡のような、模様が繰り返し、複雑に入り組んだ中で表現される全体的な色彩こそが、このサイトの美しさの要のような気がします。
まるで万華鏡の世界のなかに迷い込んだかのような、めくるめく、次から次へと姿を変えるシーンの魅力は、うまく言葉にすることが難しいとさえ感じます。
ぜひ、これは動くものを見てもらいたいと感じる作品ですね。
画面の中央には、メッセージカードのようにして彼らについて説明されている部分があるのですが、フランス語なので私には内容まではわかりませんでした。そのカードの下についている不等号の記号のような部分をクリックすると、次々にシーンを切り替えていくことができます。
シーンが切り替わった直後は、一瞬だけ、カードが消えたように透明・半透明になります。
同時に、背景から新しい鏡面が飛び出してきたかのような演出が行われていて、一気に世界が広がっていくような、それと同時に色彩が飛び出してくるような、そんな感覚を覚えるアニメーションが実装されています。
これは単純な動きなんですが、とてもインパクトがありますね。
使われている画像も、どれも比較的シンプルなものばかりだと思うのですが、鏡面部分で乱反射したような見た目になっているため、とても複雑で奥深いもののように見えるから不思議です。
今回のサイトは立体だから面白いとか、立体だからこそかっこいいとか、そういう着眼点から生まれたデザインでは無いのではないかなと個人的には感じました。
より美しい色や、より複雑でインパクトのある表現を探していたらそれがたまたま 3D 表現だった、とでも言いたげな、そんな雰囲気を感じます。
ページ全体の構成や、余白の使い方など、どちらかというと枠組み自体はシンプルすぎるほどシンプルだと思うのですが、その実、WebGL による表現の複雑な色彩によって、見事にバランスが取れているように感じました。私はデザインについてはド素人ですが、そのバランス感覚が、素人目に見ても素晴らしいなと思いました。
非常にカッコよくて美しいサイトです。
ぜひチェックしてみてください。