あまりの怖さに手が震える!? 本格ホラー映像作品 Fallen Angel の特設ウェブサイト
怖いの苦手な人は完全に閲覧注意!
今回ご紹介するのは、とあるホラー作品の特設サイトです。
この映像作品がどういった経緯で制作されたものなのかちょっとわかりませんが、とにかくサイトに満ち満ちているシンプルな「暗闇という名の恐怖」に、思わず手に汗握ってしまうような、そんなサイトになっています。
タイトルに「Fallen Angel 10th」とあることから、過去の映像作品のオマージュなのかもしれません。
3D コンテンツとしてのホラー演出に、これほどしっかりこだわった WebGL サイトはちょっとめずらしいですね。
恐怖系のコンテンツが苦手な人は、本当に怖いので、閲覧注意です。
突然びっくり系のネタはないのでそこは安心
今回のサイトは、本当にリアルな恐怖が感じられるという意味で、とても完成度が高いですね。
その恐怖を煽る演出は細かいところにまでかなり徹底されていて、タイトル画面やローディング中の画面、そのときのマウスカーソルやコンテンツ内のフォントなど、とにかくひとつひとつが不気味さや恐怖感をとても意識して作られています。
まあ、子供ならサイトで泣かせられるレベルです。(ただしグロ表現とかは無いです)
タイトル画面には手書き風のフォントというか、落書きのような感じの文字が出てきますが、こちらのグリッチノイズもかなり効果的に使われていますね。
奇跡的にキャプチャできたグリッチノイズの瞬間がこちら。
コンテンツをスタートすると、とつぜん暗い森のなかが舞台になります。
赤外線カメラを通して見たような、緑がかった風景には深い深い闇の気配が色濃く出ていて、マジで不気味です……
そして、画面のなかをよく見てみると、カメラの撮影中とおぼしき時刻表示や、REC アイコンなどがあるのがわかると思います。
この状態でスペースキーを押しっぱなしにするとズームすることができるのですが、これが恐怖感をものすごく煽ってきますね。薄暗い闇に向かってズームインしていくのは、かなり怖いです……
上の画像を見ると分かる通り、ズームするとスコープのようなものが表示され、ズーム具合がプログレスバーのようなパーツによって表現されています。
驚くべきは、このズームしたときのポストエフェクトの使い方。
これは単純に驚きというか、個人的には純粋に技術のひとつとして感心してしまったのですが、カメラがズームインやズームアウトを行なった際に、フォーカスが安定しなくなって強烈なブラーが掛かるんですね。
これがまるで本物のビデオカメラを使っているかのようで、とてもリアルです。
一瞬画面がぼやっとなるので、余計にフォーカスが安定してくっきりと景色が見えた瞬間に、なにかが飛び出してくるのではないかと戦々恐々です。
ちなみに、今回の WebGL コンテンツそのものは、あまりボリューム感のあるコンテンツというわけではありません。
ロケーションやシーンが複数用意されているわけではなく、あくまでもワンシーンだけの、ちょっとリッチな映像体験という感じです。
極端に見ている人を驚かすような、騒々しい音や極端に鮮明な恐怖表現などはありません。
暗い森のなかをぐるぐると見渡していれば、いずれ、マウスカーソルの形状の変化などから、怪しいと思われるポイントが見つかるでしょう。その暗闇のなかに意を決してズームしていったとき何が見えるのか……
ご自身の目で確かめてください……(マジで凶悪なびっくり系の演出はないので安心してください)
その他にも、ウェブサイトとしてのコンテンツにはメイキングや作品の背景を解説したテキストなどが用意されています。
ちなみに、スマートフォンによる表示にも対応していて、こちらはジャイロセンサーを使ったモードで実行されます。ジャイロセンサーを用いたいわゆるモバイル VR モードにも対応しており、より臨場感のあるコンテンツとして楽しめるようになっており、かなり完成度の高いコンテンツだと言えますね。
個人的にはこれを VR モードで見るのはちょっと躊躇いますね……それくらい、恐怖に訴えかけてくる凄さがあります。
単なる映像をディスプレイで見ているだけでは味わえない、自ら恐怖に向かって足を踏み出していくというリアルな緊張感を味わうことができ、これはウェブコンテンツとしては異常なほどインパクトのある体験になっているなと思いました。
怖いのが大丈夫な人は、ぜひスマートフォン版で見てみましょう。若干重いコンテンツかなとは思いますので、スペックにちょっと難がある場合は素直に PC で閲覧したほうがいいかもしれません。
とにかくいろんな意味で驚きのコンテンツです。
非常に良くできていますので、ぜひチェックしてみてください。