髪の毛などの紐状のオブジェクトを描画する Kuva の WebGL Experiment がすごい!

doxas : 2016-11-25 13:45:18

ハイエンドマシンで閲覧したい作品

今回ご紹介するのは、Kuva という VR 関連事業を手がけるスタジオのデモ作品。

この Kuva というスタジオは、その設立された当初、当サイトでも紹介しましたが、ふたりのメンバーはいずれも WebGL や WebVR 作品を作っているエンジニアで、非常にレベルの高い作品を多く輩出している方たちですね。

Mark Lundin 氏と Edan Kwan 氏のふたりが生み出した今回のコンテンツは、その名もずばり「Hair」というタイトルです。

若干負荷が高いので、ハイエンドなマシンでご覧いただくことをおすすめします。

パラメータ調整も多彩で楽しい

Kuva 製のデモは物量感を強めに出した作品が多いような気がしますが、今回の作品もやはり、たくさんのオブジェクトが動き回るタイプのデモとなっています。

ページが開いた直後、ロードが完了すると最初からいきなり怪しげな毛だるまオブジェクトが出てきます。

まるで髪を振り乱すかのような……

あるいは髪が風に吹き上げられているかのような……

そんなシーンが展開されます。これがトップ画像のシーンですね。

そして、画面の右側にはメニューが置かれており、ここから様々なパラメータ調整や、描かれるオブジェクトの変更が行なえます。

謎の生物のような毛だるま物体だけでなく、別のモデルも用意されています。

踊り狂う毛だらけのオーガ。Funky!

照明効果や、ブラーを掛ける上での効果など、様々なパラメータに干渉することができるというのもこの作品の特徴のひとつです。

画面右側のメニューにはかなり多彩な項目が並んでいますので、これらを適当にいじっているだけでも、様々なシーンを描画することができます。

たとえば、毛の本数を減らしたり増やしたりといったことはもちろん、どのくらいの長さにするのか、重力の影響はどれくらい受けるのかなどが変更できます。

毛根から法線方向にどれくらい強く支えるのか(要は毛根の強さだ!)、なんていうちょっと面白いパラメータもありますね。

いわゆる GPGPU 的な処理を行っているためだと思いますが、MRT(Multiple render targets)が使えない環境では動作しないようですね。

また、冒頭でも書きましたがかなり負荷が高い方に入るタイプのデモなので、ラップトップなんかだとちょっときついかもしれませんね。

単純に描画する頂点の量が多いこともありますが、やはり物理演算のようなことを高速にやってやる必要があるために、どうしても負荷が高めになりますね。

その他にも結構ライティングとかが凝っているので、そっちでも負荷が掛かっているのだと思います。

3DCG においては、現実には存在し得ないほどの圧倒的な物量感で迫力のあるシーンを描く、という場面が結構あると思います。Kuva のメンバーである Edan Kwan さんは、これまでにもそういった物量感溢れる作品を結構専門的に作っている方なので、今回のデモも抜かりなくキレイにまとまっていますね。

この作品の場合は、WebGL 製の 3DCG としては限界に挑むレベルの物量を描画することもできますが、デフォルトの状態では、そこまでとんでもない量のオブジェクトを描いている感じではないですね。

パラメータを調整してロープ状のオブジェクトの本数をどんどん増やしてくと、一気に怪しげな雰囲気が増大してきて、これはこれで面白いです。

まあ負荷のほうもうなぎ登りですけど……

できれば強力な GPU を積んだマシンで閲覧しましょう。ヌルヌルと動く大量のロープ状のオブジェクトは、なかなか見ごたえがあります。

ぜひチェックしてみてください。

リンク:

Hair - Kuva Experiment

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