今回もド派手に仕上げてきた Adult Swim の Toonami とのコラボサイトがすごい
サイバーな雰囲気がめちゃくちゃかっこいいぞ
今回ご紹介するのは、当サイトでも何度もご紹介している、いわゆるケーブルテレビの配信企業のウェブサイトです。
この Adult Swim という映像配信サービスでは、もともとユーモアでアンダーグラウンドな大人向けの番組をたくさん組んでいますが、今回のサイトはどうやら英語圏のアニメファン向けのサイトとのコラボ企画みたいです。
日本語のアニメを、英語に吹き替えして配信しているサイトみたいですが……権利関係とか大丈夫なのかな……ちょっとわからないです。
まあしかし、WebGL のデモのほうはめちゃくちゃかっこよく仕上がってますね。
シーン遷移表現も奥行きを活用した見事な作り
今回のサイトの特徴は、ちょっとサイバーな雰囲気で、しっかりと奥行きを活用しながら作られた WebGL コンテンツだと思います。
全体的なビジュアルのレベルが非常に高いだけでなく、コンテンツを「見せる」ための工夫も随所に感じられ、とても完成度の高いものに仕上がっていますね。
これまでもアダルトスイムではハイエンドなデモをいくつか公開してましたが、今回もキレッキレな感じです。
非常にかっこいいですね。
シーンは三次元空間になってますが、キャプチャしたものだと奥行きがあまり感じられないように見えるかもしれません。
ですが実際にサイトのほうを見てもらえればわかると思うのですが、背景にある波打つような模様、これが絶えず動いているので、立体感はしっかりと感じられます。
また、奥行きに応じてじゃっかんぼやけたように見えるエフェクトが掛かっており、これのおかげもあって立体感も質感も非常に高いものになっています。
上の画像はトレーラー映像のサムネイルを 3D で表示したものですが、パネルの部分をクリックすると動画再生用のシーンに移動します。そのときのアニメーションもすごくいいですね。
また、画面の右端のところに、縦にリンク文字のようなものが並んでいる場所があって、ここをクリックすることでも別のシーンに移動することができます。
配信スケジュールや、ギャラリーのページ、さらには壁紙や音声データをダウンロードするためのページなどもあります。
いずれのシーンも、ブラウザのページ遷移を伴うことはなく、同じ三次元空間のなかを行き来するような感じの構成です。
シーン遷移のアニメーションなんかは、次のシーンに移る際に、今まで表示されていたコンテンツが奥に向かって吹き飛ぶように消えていくのですが、とても心地よいアニメーションになっています。
とにかくハイレベルな 3DCG としての外見が際立つ今回のサイト。
しかし、その 3D 空間のなかでしっかりとマウスカーソルとの衝突判定を取っていたり、奥行きや高さを利用した、まさに立体的なコンテンツの配置のされ方がされていたり、とにかく細かいところまで憎らしいほどしっかりと作られていますね。
これほどビジュアルと機能性を両立しているデモは、ハッキリ言って珍しいと思います。
日本でもアニメは非常に人気がありますが、これほどのウェブサイトを使ってまで宣伝するだけの価値が、海外でもあるということなのでしょう。
とにかくよくできたサイトなので、3DCG 好きだけでなく、単純にウェブ屋としての視点で見ても、こういったサイトはとても参考になると思います。
これまでの二次元表現が主体だったウェブには、到底真似のできない奥深さがあります。
いろいろと見ながら、勉強させてもらっちゃいましょう。
ぜひチェックしてみてください。