遠近感を上手に利用したカメラの視点を操るパズルゲーム Gemstones が面白い
雰囲気づくりが素晴らしいミニゲーム作品
今回ご紹介するのは、WebGL で作られたミニゲーム作品で、三次元空間を立体的に描くことができるからこそ実現できた、パースを上手に活かしたゲーム内容となっています。
イントロ部分からゲーム全体の雰囲気づくりが非常に丁寧で、美しく、またアブストラクトな世界観がとても見事にまとまっています。
操作は非常に簡単で、ステージ数もそれほど多くはありません。
ちょっとした隙間時間で、遊んでみてください。
カメラを操りジェムを完成させろ
今回のゲーム、きちんとストーリーが用意されていて、それに沿ったイントロからスタートする形になっています。
ページのロードが完了すると、宇宙を抽象化したような、不思議な世界がどーんと出てくるのですが、これが今回のゲームの舞台になります。
ゲームのルールは簡単で、カメラを操作して、シルエットが指定された形になるように見える場所を探すというもの。
イントロ部分が終わりゲームが始まる前に表示される説明画面で、わかりやすい操作説明が用意されていますので、迷わずプレイすることができると思います。
ゲームのプレイ中は、ドラッグ操作(っぽい感じ)でカメラの視点を自由に動かすことができます。
また、ホイール操作でズームイン・アウトが行えますので、これらの操作を駆使して、どの角度から見ればジェムのシルエットがぴったりとキレイに重なって見えるのか、探していきます。
ステージは全部で四つ用意されていて、最初は結構あっという間にクリアできると思いますが、後半はちょっと難易度が高くなっているところもありますね。
全体的には、まあそれほど難しい内容ではありません。
上の画像を見ると、宇宙空間に砕けて散らばってしまった欠片のようなものがたくさん浮いているのがわかりますね。
この状態から、カメラを動かして、決められたシルエットが浮かび上がる場所を探します。
三次元空間上のパースの特性を利用して、一見大きすぎるように見える欠片でも、見る角度や距離によっては、シルエットの一部になる場合もあるというのが面白いです。
散らばっている欠片をよく見ると、面がどのような色で塗られているのかなどがヒントになっていますので、観察しながら答えを探してみましょう。
ちなみに、画面の左下にヒントボタンがあるので、どうしてもわからない場合はこれを使えば対象となる欠片がハイライトされ、答えを見つけやすくなっています。
ステージが進むと図形がだんだんと複雑に。
今回のゲームは雰囲気づくりが非常に上手で、神秘的な宇宙の世界を見事に描いているなと思います。
登場するオブジェクトは、岩が砕けたような形状のものばかりなので必然的にローポリゴンなものになりますが、かといって、それが印象を安っぽくすることもなく、うまくまとめられている感じがします。
3DCG 以外の部分を見ても、インフォメーションの表示や、最初のイントロ部分のストーリーの提示など、どれもよく考えられていて、どこか映像作品のような構成になっています。こういうのはなかなか真似できないというか、技術だけではなく独特なセンスみたいなものが感じられて、個人的にはとても参考になりました。
ちょっとした時間で遊ぶことができる、手軽なゲーム性と、高い表現力が魅力の作品となっています。
ぜひチェックしてみてください。