セキュリティ対策ソフト「カスペルスキー」の WebGL 製 20 周年アニバーサリーコンテンツ!

doxas : 2017-03-09 13:57:55

未来の世界を想像するユーザー参加型サイト

今回ご紹介するのは、セキュリティ対策ソフトウェアとして一定の知名度を誇る老舗、カスペルスキーのウェブサイトです。

カスペルスキーがどうやら 20 周年ということで、それに合わせて制作された今回のコンテンツは、この節目に未来について考えてみようというところがメインコンセプトになっているようです。

ユーザーが独自にイラストを投稿することもできるような作りになっており、結構丁寧に作ってありますね。

地球を使ったデジタル表現

WebGL のコンテンツでは、3D であることを活かして世界中の状態やデータを可視化するコンテンツをよく目にしますね。

今回の WebGL の実装も、舞台は地球です。

ドットやラインを上手く使って、まるでオシロスコープや、緑色の文字で表示される古いディスプレイのような、そんな質感を再現しています。

このコンテンツを見てて思ったのですが、緑色のライン表現って、すごく古いディスプレイのレトロな雰囲気と、近未来的な雰囲気が同時に表現できますよね。

今回のサイトのデモも、見事にデジタルな質感を表現しています。

世界中の都市の位置に、光の塔のようなものが立っているのがわかるかと思います。

この光の塔が立っている場所はマウスカーソルに反応するようになっていて、クリックすることで詳細画面に移動できます。詳細画面は実はパターンがふたつあり、近未来をイメージした画像が用意されているものと、そうでないもののふたつです。

光の塔が黄色い光で描かれているところには、既にイラストが用意されています。白い光の塔の地域は、まだ画像が一切投稿されておらず、空席の状態です。

黄色い塔の方をクリックしてやると、紐付けられている未来をテーマにした全方位画像を見ることができます。

上の画像は、西暦 2040 年をイメージして描かれたもの。

画面の左端には年号が出ている目盛りのようなものがあるので、数値の部分をクリックすると、2040 年のほかにも、2030 年や 2050 年を選択することもできます。

現時点では東京には白い光の塔が立っており、誰も画像を投稿していないようですね。ただ、このユーザーからのイラストの投稿ですが、口でいうほど簡単ではありません。

なにせ全方位モードで見ても破綻が無いように、あらかじめパースを考慮した歪んだ状態でイラストを描いてやる必要があって、これはなかなか敷居が高いですね。

これ一般ユーザーで本当に投稿している人なんているのだろうか……

現状でも既に何点かは、黄色い光の塔が立っているところがありイラストが閲覧できる状態になっています。たぶん、カスペルスキー側で用意したデフォルトのものだと思いますが、近未来的な雰囲気はとてもかっこよく仕上がっていますね。

サイト全体の作りは非常に丁寧ですし、ユーザーを巻き込んで、未来を予測しながら楽しもうという姿勢もとても評価できるものだと思います。

ただ如何せん、この全方位用の画像をどれだけのユーザーが真面目に描こうと思ってくれるのだろうと考えると、ちょっと難しいようにも思えますね。ただでさえ、無償でイラスト描いてくれっていうのはかなり難しい問題だと思いますし、それがさらに全方位画像ように歪んだ状態で描かなければならないとなると、結構たいへんです。

一応、サイト内には、こういうパースの掛かった絵を描いてくれれば大丈夫だよ! というようにサポートするような記述もあるので、もし興味がある方はトライしてみてもいいかもしれません……

WebGL の実装としては、あまり目新しいところはありません。しかし、地球の赤道から遠ざかれば遠ざかるほど、ちょっとしたブラーのような効果が掛かっているあたりは、実際に見てみるとなかなかカッコよく仕上がっていると感じるのではないでしょうか。

比較的、ビジュアルのタイプとしてはありきたりのもの、という分類にならざるをえないのかなと思いますが、全体にとても丁寧に作られていますので、参考にしてみてください。

リンク:

Earth 2050

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