大人気ゲーム Minecraft の地形データ MCA ファイルを WebGL で可視化する Minecraft Chunk Viewer!
ゲームのデータを活用した興味深い取り組み
今回ご紹介するのは、今や大人にも子供にも絶大な人気を誇る Minecraft に関連した WebGL 作品です。
私個人はマインクラフト全然知らないのですが、どうやら今回のコンテンツは、そんなマインクラフトの地形データである MCA という拡張子を持つファイルをブラウザでプレビューできるというもののようですね。
マインクラフトの地形データは日々形が変わっていくので、もしかすると地形データだけを保存しておくとかってことをしている人もいるのかな?(いないか……)
そんな不思議なプロダクトをご紹介します。
断面図を眺めることもできる多機能ビューア
今回のコンテンツは、ゲーム用の設定データから立体的なレンダリングを行うという非常に着眼点が面白いプロダクトです。
マインクラフトは日本でも人気のゲーム作品ですが、広く知られているゲームだからこそ、こういった面白い実装を考える人も出てくるのかもしれません。
手元に MCA ファイルと呼ばれる地形のデータが入ったファイルがなくても、デフォルトの状態でデモ用のデータが読み込まれますので、それを利用してビューアの操作を楽しむことができるようになっています。
ズームや、ドラッグ操作によるカメラの回転など、一般的な 3D ビューアの操作はほとんどそのまま行うことができます。
マウスカーソルを地形の部分に持っていくと、その場所が黄色く表示されるようになり、画面の右上のところにあるインフォメーションの情報が更新されます。
座標だけでなく、その地形に関する情報をファイルから読み出して閲覧できるようになっているのでしょうね。
マインクラフトにどれくらいの種類の地形用のブロックがあるのかわからないですが、もともとゲームをプレイしたことがある人なら、これだけでもとても楽しく閲覧できるのではないでしょうか。
さらに、このビューアには断面図を見るための機能もあります。
画面の左端のところにおもむろに置かれているスライダーを操作すると、スライダーを下げたところと同じ高さの部分までが透過されて描画されるようになります。
これで、完全に遮蔽されて本来なら外側からは見えない部分でも、その構造が手に取るようにわかります。
また、画面の右下、なんだか丸いアイコンのようなものが出ていますが、これを使うと読み込んだ MCA ファイルの別の部分を参照することもできるようです。
マウスをアイコンの上に持っていくと拡大された状態になりますので、任意の地点を選択することで、自由に場所を変えて地中の様子を見ることができます。
マインクラフトはいまだに人気の衰えないゲーム、というイメージがあるのですが、本当にこんなツールを作ってしまうようなファンがいるくらい、多くの人に愛されている作品なのでしょうね。
私自身はプレイしたこともなくあまり細かいところはわからないのですが、これだけ多くの地形のデータをひとつのファイルのなかに詰め込んでいるというのはちょっと驚きました。
またこのビューアについても、それほど読み込み時間とかが掛かるわけでもなく、スムーズに描画処理できていてすごいですね。
このゲームのファンでなくても、ドット絵的などこか懐かしいような質感が、なんともいい雰囲気に仕上がっていて見ているだけでも楽しめると思います。
興味のある方はぜひチェックしてみてください。