ANA が海外向けに日本の情報を発信しているサイト IS JAPAN COOL? で公開中の「道」がすごい!
海外の日本ファンには堪らない一品
今回ご紹介するのは、日本の航空会社としておなじみの ANA が、海外からの観光客向けに開設しているサイトで公開しているデモコンテンツ。
テーマは「DOU|道」ということで、海外においてもすっかり有名となった柔道や空手道などの、道に関わる日本の文化を体感できる内容となっています。
日本人が見ても、十分に楽しめます。
モーションキャプチャを上手に利用した 3D 表現には、とてつもない迫力や気迫が感じられて、ほんとにすごいです……!
武道だけではない道の世界
○道、というふうに言うと、いかにもパッと浮かんでくるのは武道という人も多いかと思いますが、今回のサイトには武道だけでなく、能や日本舞踊、書道などをテーマにしたものも用意されています。
まずイントロの部分から非常に雰囲気がかっこいいのですが……
最初に表示される、今回のコンテンツの主役たちが一堂に会する場面では、なんだかこれから世界制服を企む悪の組織と戦うのではと思うような、気迫たっぷりの演者たちの姿を見ることができます。
このシーン、背景に映っている人物は一見すると写真のように見えるかと思いますが、既にここでは画像ではなく 3D モデルによるレンダリングが行われています。
その証拠に、彼らのシルエットに重なる部分にマウスカーソルを持っていくと、人物が瞬間的にワイヤーフレームに変化する演出を見ることができます。
3D データとしてキャプチャされた達人たちの姿が、WebGL でテクスチャを貼った状態で描画されているわけですね。
ここからさらに、各人物をクリックして選択してやると、個別にそれぞれが演じるその「道」にまつわるモーションを見ることができます。
それぞれの「道」にまつわるモーションでは、武道なら様々な「技」に関するものが見られます。
剣道であれば、二人の剣士が立ち会うところなども含めて表示されるのですが、剣先の動きに線が引かれるような演出もあるので、太刀筋が目に見てわかりやすくなっています。
また、ポリゴンとしての面が描かれる状態と、独特のタッチで描かれるワイヤーフレームの状態とが絶妙に切り替えられながら描画が行われます。
とても迫力がありますね。
もちろん、武道以外のコンテンツも素晴らしい出来です。
書道などは特にわかりやすいのですが、作品まで含めてキャプチャされているものもあります。茶道や書道などの場合は、必ず茶器や、あるいは紙や筆などが登場しますので、それらも含めて 3D モデル化されている感じですね。
各「道」それぞれに、いくつかのモーションが用意されていますが、それらは常に画面の下にある丸いボタン状のアイコンから、任意のものを選択して再生することができます。
また演者たちに関する情報などもしっかり用意されているので、気になる方はそれらの詳細コンテンツのほうまでじっくりとチェックしてみるといいかもしれません。
もし、私自身が外国人で、日本の文化に憧れて旅行を考えていたとしたら……
これほど魅力的な WebGL コンテンツはそうそう無い! と断言できるような、そんなエキサイティングな内容になっていると思います。
各道のスペシャリスト(達人)たちがモーションを提供してくれていることもあり、日本人や、あるいはそれらに精通する日本人の経験者が見ても、かなり楽しめるのではないでしょうか。
また WebGL の技術的にも、ポリゴンからワイヤーフレーム状のレンダリングにシームレスに遷移する部分など、かなり独特な表現が面白い内容になっていると思います。シーン全体の雰囲気作りも含めて、参考になるのではないでしょうか。
海外向けのものですが、日本人が見てもかなり楽しめます。
ぜひチェックしてみてください。