
オーストラリアにある世界遺産フレーザー島にちなんだドキュメンタリーを見ることができる WebGL コンテンツ
オーストラリアに実在する島をテーマにしたお話
今回ご紹介するのは、地元の言葉で「K'gari」と呼ばれているオーストラリアのとある島をテーマにしたドキュメンタリーコンテンツ。
制作したのは SBS と呼ばれるメディアで、これはオーストラリアの公共放送局ということらしいので、日本で言えば NHK にあたる放送局になるのかなと思います。
オーストラリアに実在する、世界遺産でもあるフレーザー島。むかし島に難破した船の船長の名前がフレーザーさんだったことからそのような名前で呼ばれているとも言われる、美しい島だそうです。
今回のサイトは、そんな難破船に関連したストーリーについてのドキュメンタリーとなっているようです。
イントロから迫力満点
今回の作品、正直に言えば WebGL 作品であるということよりも、そのドキュメンタリーとしての内容のほうが重視されるべきかなとは思うのですが……
それでもあえて、当サイトの習慣に沿って、イントロ部分の WebGL デモを中心にご紹介したいと思います。
今回のサイトのイントロには、かなり丁寧で迫力のある演出が使われています。
その分、若干ですが瞬間的に負荷が高くなるところがあるので、できるだけスペックのよい環境でご覧いただくことをおすすめします。

上の画像は、イントロが始まった直後の様子。
ここでは画面の上のほうからアルファベットがまるで水の中に沈んでいくかのような速度で、ゆっくりと動いて落ちてきます。
それらのいくつかが画面にとどまって文章となる演出は、どことなく静かな立ち上がりを思わせるような演出です。この場面では同時に音声によるアナウンスもなされているので、本格的な映像作品のような、そんな滑り出しという感じです。
そのまましばらく眺めていると、徐々に大きなアルファベットなどが出てきたりするのですが、最後のほうにはそれらがグッと広がって、まるで闇が世界を侵食していくかのような演出があります。
とても迫力がありますね。


得体の知れない黒い何かがぐわっと広がっていく。
そして、この黒い闇の広がり……のような演出が終わると、ここでやっとこのドキュメンタリーコンテンツのタイトルが登場します。
このタイトル部分も WebGL で実装されていて、細かなパーティクルのようなオブジェクトがたくさん浮遊しているなど、静止画ではなく動的な映像表現として楽しめる、そんなタイトル演出になっています。
さらに、そこから先にコンテンツを進めていくと、本格的な動画による演出と、DOM のパーツ、そして Canvas によるレンダリングが三位一体となった不思議なドキュメンタリーがスタートします。
画面をクリックすると文字が吹き飛んでいくような演出が仕込まれていたり、あるいは波間に文字が描かれたかと思えばそれが波に隠されてしまったりといった、不思議な印象の演出がたくさん使われている作品となっています。

オーストラリアの公共放送局が配信している作品だけあって、かなり手の込んだ、本格的な映像作品に仕上がっていると思います。
ウェブサイトは普通、閲覧しているユーザーのペースで自由に閲覧することができる、という意味でユーザー主体だと思うのですが、今回の作品に限って言えば、テレビなどと同じように映像として配信されているものをユーザーが眺める、という感じが強いです。
ただ、そんな作品のなかにも至る所に、クリックすることで場面に変化が現れるなど、単なる映像以上のものがそこには表現されていてインタラクティブなドキュメンタリー映像という印象がとても面白いです。
日本人にはちょっと馴染みの薄い内容ではあるので、なかなかドキュメンタリーそのものを楽しむというのは難しいかもしれませんが、動画や DOM を上手に活用しつつ演出されているコンテンツは、とても参考になる点が多いと思います。
ぜひチェックしてみてください。