型に嵌まらない新しい日本のお菓子のかたち! コンセプトにぴったりの WebGL 演出がすごい!

doxas : 2018-01-15 14:10:10

福岡から世界に発信!

今回ご紹介するのは、日本から世界に向けて発信されている「36」というプロジェクトのウェブサイトです。

このプロジェクトは、聞くところによると福岡県にある老舗の和菓子屋さんと、同じく福岡にあるワインとスイーツのお店が共同で企画しているものだそうで、その土地の風土や文化に合わせてライブパフォーマンスでお菓子を作るプロジェクトみたいですね。

和菓子屋さんと、ワイン&スイーツのお店がコラボしているというだけでもなんだかワクワクしますが、さらに世界各地でパフォーマンスを行っていると聞いては俄然興味も湧いてきますよね。

今回のサイトは、そんな日本発の興味深いプロジェクトにふさわしい、見事な WebGL 作品となっています。

味や香りの違いを WebGL で多彩に表現

今回のサイトは、プロジェクトの雰囲気を非常に色濃く反映した作りになっています。

人間にとって非常に抽象的になりがちな、味や香りといった形のないモノの造形を非常に面白い手法で実現している、とも言えるんじゃないでしょうか。

ウェブサイトがロード完了すると、おもむろに様々な形をしたオブジェクトが画面上に登場してきます。

あるものは丸く、あるものは尖ったように。

本当にたくさんのバリエーションがあり、どこか不思議な BGM も相まってとても素晴らしい雰囲気に仕上がっています。

膨らんだり、あるいは捻れたり……

最初に表示される形状も様々なのですが、そこからさらに多種多様なパターンにオブジェクトが変形していきます。

また、オブジェクトの変形以外にも、文字列を使った表現や、明滅による演出、あるいはシーン全体が歪んで見えたりと、本当に数え切れないくらいの表現パターンが用意されており圧倒されますね。

ライブパフォーマンスでお菓子を提供しているプロジェクトということもあって、その多種多様なフレーバーを表す単語や文章が次から次へと印象的に目に飛び込んできます。

明暗が反転するシーンや点滅するかのように見えるシーンも時折ありますが、BGM とある程度連動するようになっているようで、一瞬のグリッチノイズなんかも非常に目を引きますね。

グリッチノイズとかって、結構静止画にしてしまうと……なんというかあまりおもしろくなかったりするんですが、今回のサイトはその一瞬だけを切り取っても、非常に面白い外見を実現できているような気がします。

それはひとえに、オブジェクトの表面の質感や凹凸など、グリッチ乗せてそれで終わりというのではなく、様々な効果を重ね合わせ、それらすべての相乗効果によってサイト全体が演出されているからなのかなと思いました。

オブジェクトの表面の質感もおもしろい。

福岡県から世界に向けて、一見すると関わりのなさそうなお店がタッグを組み、独創的な文化を発信しているというのが、本当にまず素晴らしいなと感じます。そして、そんな挑戦的かつ先鋭的なプロジェクトのサイトにぴったりとマッチした今回の WebGL 表現には本当に驚かされました。

キャプチャこそ撮っていませんが、画面をクリックすると多彩なフレーバーについてのページが出てきたりと、ウェブサイトとしても面白い構成になっています。そのあたりも、ぜひ気にしてみていただければと思います。

また後になって知ったのですが、今回のサイトは、私の主催している WebGL スクールに昨年参加した、ふたりの受講者の方が WebGL 部分を実装しているそうです。そのことにも本当に驚きました。

WebGL の実装を行ったのは、安部 卓也さんと丹野 翔太さん。おふたりは WebGL スクールの受講者さんなんですが、スクールで繋がりを持ち、今回一緒に取り組むことになったのだとか……

そのほかに、安部 卓也さんと同じ SISAN 所属の Ryuji Yoshida さんも、実は過去にスクールに参加されていた方だったりして、なんだかとても感慨深いものがあります……すごい!

多彩な WebGL 表現と、どこか抽象的な不思議な雰囲気が本当に素晴らしいサイトになっています。

ぜひチェックしてみてください。

リンク:

http://an-36.com - 36

鈴懸 すずかけ|福岡 博多 和菓子

Wine & Sweets tsumons

share

follow us in feedly

search

search

monthly

sponsor

social