ベルギーにある映像制作や映像配信サービス大手 EVS の 2018 年のティザーサイト

doxas : 2018-01-18 14:20:05

パーティクルを使ったシーン構成

今回ご紹介するのは、ベルギーにある映像制作などを手がける企業、EVS のウェブサイトです。

こちらの企業、恐らくベルギーでは結構大手なのではと思うのですが、2018 年という新しい年のスタートに、今回のサイトのようなティザーサイトを WebGL で作って出してくるというのはなんとも面白いですね。

映像のライブ配信なども積極的に手がけている企業のようで、そんな企業のサービスに特化したパーティクルデモを見ることができます。

音楽もどこか荘厳な感じで雰囲気バッチリ

今回のサイトはパーティクルが次々と姿を変えていくことで、様々なオブジェクトを表現するタイプのデモが用意されており、BGM の効果もあってすごくクールな印象に仕上がっています。

パーティクルを変形させる実装は、実は思いの外、難易度は高くなくて、WebGL の基本がわかっていれば容易に実装できます。

とは言え、今回のサイトではパーティクルの大きさを動的に変化させたり、あるいは波打たせたりといったテクニックも同時に利用されています。

各シーンは、それぞれにメッセージに連動したなにかしらのオブジェクトをパーティクルで表現した内容となっています。

脳をイメージしたものや、スポーツをイメージさせるものなど、いくつか用意されていますが、どれもなかなか見た目がかっこいいですね。

パーティクルの色にある程度のばらつきがあることや、揺らぐように時折パーティクルが大きく動いたりすることが、とてもダイナミックで迫力のある映像を作り出しています。

下の画像はボクシングのグローブを模した形状が、パーティクルで揺らいでいる瞬間です。

動くときは結構大きく動くので、迫力がありますね。

また、シーンとシーンのつなぎ目部分では、これらのパーティクルがまるで流れるようにひとつに収束していき、次第に次のシーン用の形状に変化していくアニメーションを見ることができます。

WebGL は頂点を描画する際に、その個数が一定でないと滑らかな形状変化を実現するのがちょっと難しかったりもするのですが、今回のケースでは一度収束するアニメーションがあることで、シームレスに、違和感なくシーンをつなぐことができています。

パーティクルを用いた絵作りは比較的シンプルな表現方法なだけに、こういった小技が質感に大きくかかわってきますね。

今回のサイトは日本風に言うなら一種の年賀サイトだと思いますが、自社の戦略や強みを、こうしてグラフィカルに表現するというのは非常に面白いと思います。

パーティクルを用いると、面が貼られないことによって形状を表現しやすくなりますし、ライティングなどのシェーディングが不要になります。その代わり、どうしても似たような見た目になってしまいがちなので、シンプルですが独自の表現を行うのが難しいジャンルかと思います。

今回のサイトの場合は、パーティクルの色の変化をグラデーションで表現していたり、あるいはアニメーションの効果を工夫するなどされていて、なかなかかっこいい外見を実現していると思います。

パーティクル実装における技術的な参考にもなりやすい事例だと思います。

ぜひチェックしてみてください。

リンク:

EVS wishes you an innovative 2018!

EVS | Immersive Live

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