自動車メーカー Volvo の車載機能を様々な角度から体験することができる WebGL コンテンツ
2D と 3D の使い分けでシーンを表現
今回ご紹介するのは、スウェーデンの自動車メーカー Volvo の公式コンテンツで、自動車に搭載された様々な機能や、性能テストを擬似的に体験できるウェブサイトです。
サイト全体で見てみると、2D 的な表現と 3D シーンの表現とが使い分けられており、ちょっとしたミニゲームのような内容を通じて様々な視点で Volvo の自動車について知ることができます。
正直に書いてしまうと、それほどゲームなどの質が高いということはないのですが、2D と 3D の上手な使い分けと雰囲気のある外見が面白いですね。
各種テストを通じてポイントを計測
今回のサイトは、様々なテストを擬似的にミニゲームとして体験しながらスコアを算出する、といった構成です。
全部で5つのフェーズが用意されていて、それぞれに、動画の再生が行えたりミニゲームを通じてテストを体験したりといったことが行なえます。
操作は全体的にシンプルというか、それほど複雑な操作を要求するようなものではないのですが、ゲームとして見てしまうと、むしろちょっと操作性が悪いと感じる部分もあるかもしれません。
とは言え、こういったコンテンツの提供方法はユーザーに何かしらの体験を通じてメーカーの意図を伝える方法として、とてもおもしろい試みだと思います。
こちらのシーンは、車のボディ全体を真横から撮影した画像によって描かれています。こちらはあくまでも平面的なビットマップで、車の部分が 3D の立体構造で描かれているわけではありません。
ただ、背景部分の煙というか雲というか……
エフェクト付きのアニメーションする背景が高い質感を演出しているなと思います。
こういったパーティクルというかスプライトをたくさん動かすような演出は、地味ですが全体の雰囲気に寄与する割合が大きいですよね。
コンテンツを進めていくと、上の画像にあるようにミニゲーム開始前の説明ページのようなものが出てきます。
なにかキー入力などが必要な場合はアイコン等が表示されるのですが、ちょっと何をしたらいいのかがイメージイラストだけだとわかりにくいかもしれません。
カードを選ぶだけの簡単な操作から、左右のキーを使って車を操作するものまで、いくつかのミニゲームが用意されていて、状況によっては 3D のシーンがロードされて描画されます。
あまり操作性がいいとは言えないのですが、それでもこれだけいろいろなコンテンツを用意するのは、けっこう大変だったのではないかなあと想像できますね。
各ミニゲームにはスコアの算出フェーズが設けられていて、最終的にトータルスコアを SNS 等でシェアできるように……といった内容になっています。
今回のサイトは、自動車メーカーによく見られるような「フォトリアルなキレイな車の 3D モデルを全面に出してくる」というものとは違い、ユーザー参加型とでも言いましょうか、かなりインタラクティブな作りになっています。
ゲームとして見てしまうと、前述の通りちょっと残念な内容な気もしますが、様々な視点で自動車に対して興味を持ってもらおうとする意図が感じられて興味深いと思います。
2D と 3D を上手に使い分けつつ、シームレスに展開されるコンテンツの構成も参考になるのではないでしょうか。
ぜひチェックしてみてください。