ぜひ若い人たちにも見てもらいたい! インターネット黎明期を連想させるあまりに刺激的なアディダスのウェブサイト
懐かしさが感じられない世代でも……
今回ご紹介するのは、スポーツ用品メーカーとしては日本でもとても有名な、あのアディダスのサイトです。
しかし、なんでしょう……このキャプチャ画像だけを見ると、まるで悪ふざけでもしているように見えるかもしれませんね。しかしこれは悪ふざけでもなんでもなく、明確に狙って作られているアディダスの製品サイトです。
インターネットの黎明期を想起させる非常に独特な演出は、今の若い人たちが見ても当時とは違った意味でとても刺激的なのではないでしょうか。
平面的な演出を中心に WebGL が使われている
今回のサイトでは、かなり古いインターネットの雰囲気・風景が見事に再現されています。
かく言う私も、実はパソコンというものに触れるようになったのは 2010 年とかくらいなので、それ以前のインターネットはあまり知りません。それでも、私がインターネットに触れ始めた当時は、まだ今回のサイトのような雰囲気のページがちらほらありました。
最近の若い世代の人たちから見ると、見たこともないような景色なんじゃないかな……
逆に、昔からインターネットに携わってきた人たちからみると、かなり懐かしさを感じさせるビジュアルなのではないでしょうか。
上の画像を見るとわかるように、タイル状に敷き詰められた背景画像や、アニメーション GIF や奇抜なカラーリングなど……
とにかく徹底的にオールドファッションな雰囲気に仕上げられているのがわかると思います。本当に、徹底して演出が作り込まれていて、思わず息を呑むほどです。
画面の左側にね……メニューが置いてあってね……コンテンツの部分は iframe なんですよね……
たくさんありましたよね。こういうサイト。
肝心の WebGL ポイントですが、実はスクロールして表示されるほとんどのものは、一見立体的に見えてもただの GIF である場合がほとんどです。
ただ、ページのなかほどにミニゲームが置いてあるのですが、これがどうやら Pixi.js 実装ですね。
このゲームも結構凝った作りになっていて、いわゆる音ゲーの容量で、カーソルキーの左右をタイミングよく叩いてリズムを刻む、そんなゲームの雰囲気になっています。
もうツッコミどころが多すぎるというか、なんというか言葉でうまく表現できない圧がありますね(笑)
今回のサイトは、おそらくは、案件としては単純にアディダスからの依頼があってわざと演出として古いインターネットの雰囲気を再現しているのだと思いますが……
しかし、それでもなにか、当時のインターネットを実際に知っている人間の、アツい情熱のようなものを感じさせる、そんなサイトになっていますね。
最近のスタイリッシュでシンプルで、いかにもクールなデザインもいいものですが、当時のこの雑多で猥雑でギラギラした雰囲気も、悪くないものです。
ぜひチェックしてみてください。