ドイツに実際に存在する本物の炭鉱のなかを探索できる WebVR コンテンツが面白い
歴史も感じることができる貴重な映像
今回ご紹介するのは、ドイツに実在する炭鉱を探索できる WebVR コンテンツです。
VR を強調しているサイトで、Oculus Rift や HTC Vive を使った本格的な VR コンテンツとして閲覧することができるようです。
映像自体は、写実的というか CG ではない実際の映像がほとんどなので、要するに全天球動画の一種ではあるのですが、なによりその映像としての価値が非常に高いのかなと思います。
本物の炭鉱の内部なんて、なかなか見れるものじゃないですよね。
地下世界はまるでゲームの中に入り込んだかのよう
今回のサイトで見ることができるのは、実在する炭鉱の内部です。
そこで見ることができる景色は異常なほどのリアリティがあるというか……こうやって地下から資源を採掘してきたのだなということを、これでもかと感じさせてくれる「本物の現場の生々しさ」みたいなものが感じられます。
CG ではないので、立体的にオブジェクトが見える VR コンテンツというわけではないのですが、それでもすごく迫力があります。
画面内には、時折インフォメーションカードのようなものや、アイコンのようなものが空間内に浮かんでいるのですが、これらも DOM としてではなく VR コンテンツのひとつとして描かれています。
普通に PC のウェブブラウザ上で見るときは DOM が使われているほうがユーザーの操作を受け付けやすく、都合がいい場合もあります。
でも今回のコンテンツの場合は VR での閲覧を重要視しているみたいで、あまり DOM を活用して描かれているシーンは無いですね。
金網に囲まれたリフトで地下へ……
最近のハイレベルなゲーム作品とかだと、特にホラー要素の強い作品ではこういう炭鉱とか廃墟みたいな風景って比較的よく登場するのではないかなと思うのですが……
今回のサイトはガチの本物の炭鉱の内部なので、当たり前なのですがものすごいリアリティがあって、思わず見入ってしまいます。
シーンに応じて、画面の左側に表示される地図というかインフォメーションの内容も変わるのですが、モノレールのような乗り物で奥へと進んでいく過程を見ることができたり、やっぱり資料映像としての貴重さを感じますね。
画面内には結構インタラクティブに反応するアイコンとかも多いので、炭鉱マニア(?)にはたまらない内容なんじゃないでしょうか。
サイト内に置かれている About 的な文章や写真を見ている感じだと、炭鉱の奥のほうはガスが滞留したりしているらしく、カメラの電池を変えることでさえも危険が伴うそうで、今回のコンテンツを作るための撮影ではカメラのバッテリー交換は地上で行わなければならなかったのだそうです。
今回のサイトはどちらかというと資料映像としての価値が高いコンテンツなのかなとは思いますが、なかなかこういう場所に実際に足を運ぶのは難しいと思いますし、VR で閲覧できるというのはかなり意味のあることなのではないかなと感じました。
あまり CG 的にすごい技術を使っているということではないのですが、とにかく本物だけが持つ迫真のリアリティを感じられる内容となっています。
ぜひチェックしてみてください。