地球上の様々なロケーションから 60,000 個もの星が輝く夜空を堪能できる Star Atlas が面白い
星座の形も見ることができる
今回ご紹介するのは、イギリスの開発者でありデザイナーでもある Paul Neave さんの作品で、60,000 個の星を眺めることができる WebGL 実装です。
美しく星々が輝く夜空には、星座のシルエットも描画されます。
また、時間の経過に応じて昼と夜が用意されているというのも、今回の作品に独特な点だと思います。
リンク:
ロケーションを自由に選択できる
今回のサイトは、時間の経過をシミュレートしつつ、星空がどのように動いているのかをインタラクティブに眺めることができる仕組みになっています。
画面の下の方に用意されている再生用のコントロール類を操作することで、時間の経過する速度を変化させることができ、空がどのように動いているのか(正確には地球が動いているわけですが……)を観察することができます。
1倍や10倍くらいだと、ほとんど動いていることがわからないくらいゆっくりとした動きですが、1000倍くらいまでいくとかなり見た目にもわかりやすくなります。
今回の作品では、地平線のようなものが描画された状態が初期状態となり、昼から夜へ時間帯が変化すると、満点の星空が描き出されます。
日が昇ってくるタイミングでは、朝焼けのような美しい色の変化を見ることもできるようになっていて、時間の経過に対する表現がすごくこだわりのある実装になっています。
ただ単に空が白むだけではなく、地平に近い部分は濃い赤色になるところとか、すごくリアルに表現されていますね。
また、画面の左上のほうにあるメニューを展開すると、様々なスイッチのオン・オフが行えます。
地平を描かないようにしたり、逆に空の方にグリッドのようなラインを描画したりと、様々なフラグの変更が行なえます。
さらに、ロケーションを自分の住んでいる地域など、任意の地点に変更することができる機能があり、これを使って自分の居住地からどのような夜空が見えるはずなのかをシミュレートすることもできます。
実際に操作してみるとわかるのですが、ホイール操作によるズームイン・ズームアウトや、マウスによるドラッグ操作などにも、ある程度の慣性とイージングが掛かるようになっていて、さわったときの感触と言ったらいいでしょうか……
すごく手触りが優しい感じになっているのですよね。
こういった天体系とかグローブ系とかの作品だと、意外にマウス操作に対するインタラクティブな動きにこだわっている作品って珍しいような気もします。
とても完成度の高い、子どもたちの勉強とかにも使えそうなウェブアプリケーションになっています。
ぜひチェックしてみてください。