崩れ落ちるような独特なトランジションエフェクトが面白い! ポストプロダクション First Frame のウェブサイト
映像制作の会社らしいビジュアル
今回ご紹介するのは、First Frame というポストプロダクションのウェブサイトです。
映像制作に携わる組織のウェブサイトだけあって、映像や、それらをいかにして見せるのかということに、すごくこだわりの感じられるサイトとなっています。
やや動画等のリソースが多いので、ちょっと全体的にロード時間が長めに感じられるかもしれません。
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トランジションエフェクトが見事
シェーダを用いて行われるポストエフェクトなどの手法のひとつにグリッチがありますが、今回のサイトではグリッチともちょっと違った、独特なトランジションエフェクトを見ることができます。
サイト上で使われている動画素材等のロードが完了すると、ページ全体に動画が埋め込まれたようなビューが出てきます。
ちょうど、この記事のトップ画像みたいな感じで、黒い枠の中に動画が再生されている状態ですね。
このトップビューは、一定時間が経過すると次々にコンテンツが自動的に切り替わるようになっているのですが……その切り替わる瞬間のエフェクトがなんともすごいです。
ちょっとこの画像だと何が映っているのかがわかりにくいかなと思うのですが……
ノイズを上手に利用して、縦方向の流れと、ポスタリゼーションのような効果を組み合わせている感じ……といったらいいでしょうか。
見た目の動きの印象としては、まるで崩れ落ちていくような……あるいは分解されて流れていってしまうような……
そんな不思議な演出になっています。
いわゆる普通のグリッチ的な演出ともやや質感の異なる、独特なエフェクトに仕上がっていると思います。
その他、About ページが表示されているときの背景とか、あとはページを切り替える際のローディング表示とか、様々なところでこのエフェクトが使われていますね。
映像制作が専門の会社ということもあって、グラフィックスとして眺めてみても納得感のある、高品質な動画素材が多く用いられているように感じました。
勢いよくスクロールすると現れる、フォントに対する装飾も面白い。
今回のサイトはシェーダを上手に利用していますが、あくまでも二次元的な、平面的なシェーダの活用に終始する感じですね。
ただ、もともと組織の性質上「撮影された映像」こそが主役であって、そこをうまく引き立てるような、思わず目を引くような演出に特化している感じの作りになっており、全体にとても統一感のある仕上がりになっているように思いました。
すごく、かっこいいトランジション演出になっています。
ぜひチェックしてみてください。