アメリカの社会や経済にフォーカスした配車サービス Lyft 制作のドキュメンタリー America Is An Idea, Not A Geography
かなり本格派のドキュメンタリー作品
今回ご紹介するのは、アメリカで配車サービスを手掛けている Lyft が提供しているウェブサイトです。
日本だと、Uber のほうが圧倒的に有名かもしれませんが、アメリカでは Lyft もかなり認知度のある企業で、業態的には Uber と同様の仕組みなので完全に競合ですね。
今回のサイトでは Lyft に関わるドライバーたちの人生や生活が、本格的なドキュメンタリーのコンテンツとして掲載されています。
リンク:
America Is An Idea, Not A Geography
WebGL はトップページに華を添える役割
今回のサイトは、ドキュメンタリーコンテンツがメインのサイトだと思います。
ですから一度トップページから記事のページへ移動すると、そこからはたくさんの写真と、文章とで、Lyft に関わる人々の生活やストーリーが語られます。
多種多様な人々が暮らしているアメリカならではの移民の問題などが、かなり正面から捉えられていて本気度の高いドキュメンタリーになっているように見えますね。
WebGL はトップページのイントロ演出に使われています。
このトップページ部分では、画面下に向かってスクロールすると、WebGL で描かれているビューの部分が徐々に変化していくような仕組みが取り入れられています。
多くの人々の写真がまるでモザイク模様のように並んでいる空間は、しっかりと 3D 空間として作られているので、マウスカーソルを動かしてやると立体的にオブジェクトが並んでいる様子を確認できると思います。
このトップページの演出は、スクロールし続けていくと徐々にたくさんの写真で背景部分が埋め尽くされていき……
最終的にはアメリカの国旗の模様が現れるという、印象的な演出になっています。
このままさらにスクロール操作を続けていくと、星条旗の色がさらに変化して、徐々に薄まってフェードアウトしていくような感じになっていますね。
この演出が終わったあとは、たくさんの写真と文章で構成された質の高いドキュメンタリーが表示されるという構成です。
Lyft は一般のドライバーがそのままサービスを支える従業員の役割を果たすビジネスモデルなので、アメリカという国の文化や社会、経済といった問題を、企業としてかなり真剣に受け止めて向き合おうとしているのかなと想像しました。
多様な民族、多様な人生のストーリー、そしてそれが渦巻くアメリカという国家について、すごく考えさせられるようなコンテンツですね。
とは言え、私はそれほど英語が堪能じゃないですし、アメリカに暮らしたこともないので実際のところは実感としてはわかりません。しかし今回のサイトを見ていて、Lyft が彼らのビジネスのために働いてくれる多くの人々を尊重し、大切にしているということは伝わってきました。
実際には、どういった保護やサポートがあるのか……わからないですが、少なくとも企業の姿勢としては素晴らしいものがあるのではないでしょうか。
WebGL の演出も、今回のサイトが持つメッセージ性と非常に親和性の高い内容になっていると感じました。
ぜひチェックしてみてください。