わかりやすい操作やクラウド活用機能が便利! 教育用途に特化した Autodesk の WebGL 製 CAD ツール Tinkercad
小学生以上が対象のウェブサービス
今回ご紹介するのは、当サイトではちょっと珍しいかもですが、Autodesk の展開しているウェブサービスです。
Tinkercad という名前のサービスなのですが、今年の3月くらいに日本語化されたようで、もしかしたら使っている教育機関もあるのかもしれませんね。
小学生以上(三年生くらい?)をユーザーとして捉えているサービスのようで、かなり直感的でわかりやすいインターフェースや機能を備えています。完成度は高く、おそらく、アメリカとかでは普通に使われているんじゃないかなと思います。
リンク:
Tinkercad | Create 3D digital designs with online CAD
WebGL ベースで楽しく遊びながら 3D について学習できる
今回のサイトは、トップページの画像や、そこに置かれている動画などを見ても明らかなのですが、教育向けのツールとしてかなり特化した作りになっています。
基本的にシンプルでわかりやすく、明るい配色のインターフェースで、3D アプリケーションを触ったことがないという人(あるいはお子さん)でも、かなり簡単に使えるのではないでしょうか。
一方で Autodesk の製品らしく、機能はずいぶんしっかりと作り込まれていて、いわゆる Scratch のような、ブロックを組み合わせてスクリプティングを行う仕組みを備えていたり、自分のアカウントに紐づく形で作品をクラウドで管理できたり、かなり多機能です。
サインインしない状態でも、ギャラリーなどから作品を見ることができたりしますが、せっかくなので、サインインして操作画面をキャプチャしてみました。
日本語化されたことで、よりわかりやすくなったということでしたが、たしかに UI 全般が日本語化されていてすごく使いやすいですね。
3D シーンにも「作業平面」という感じで日本語が書かれていたりして、なかなかおもしろいですね。
オブジェクトを操作するのも、かなり直感的に行なえます。
ドラッグ・アンド・ドロップで配置したあと、ポップアップして表示されるインタフェース上から色を変えたり、大きさを変えたりするのは本当に簡単。
また、データのエクスポートなどにも対応しているので、別のソフトで読み込み直して加工したり、3D プリント用のデータを入手したりすることもできます。
日本からどの程度使えるのかわからないですが、オンラインで 3D プリントの別のサービスに依頼する機能なども備えられていてすごいですね……
私の周辺や観測範囲では、この Tinkercad が使われているというのは聞いたことがないのですが、機能は本当に素晴らしくて、さすがに 3D 系ツールの老舗という感じがします。
教育機関で使う場合は、生徒ひとりひとりがアカウントを持っていなくても、教育者用アカウントなら授業用にクローズドなグループが作れるようになっているみたいなので、複数人で使うことも簡単にできそうですね。
サインインしないとエディタを試せないのがちょっと残念ですが、とは言え、この手のツールを自社開発している、あるいはしようとしているという人(いるのか?)には、すごくインターフェースの設計など参考になるのではないでしょうか。
気になる方は、ぜひチェックしてみてください。