スクロールに連動したインタラクションが楽しいアーティスティックな Rezo Zero のデジタル・グリーティングカード
添えられた英文も味わい深い
今回ご紹介するのは、クリエイティブ・スタジオの Rezo Zero が提供する、ウェブ上で閲覧可能なインタラクティブ・グリーティングカードです。
2020 年を祝う日本語風に言えば年賀状的なコンテンツだと思いますが、いくつかの個性的でインタラクティブな演出が見どころとなっています。
スクロールなどに応じて動く様子がなんともアートな味わいで面白いです。
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シンプルだけどオシャレな不思議なコンテンツ
今回のサイトは、いわゆる年賀コンテンツということもあってそれほど規模は大きくなく、サラッと手軽に楽しめるボリュームです。
ロードが完了するまでのプログレス表示が年表というか、西暦の数字の変化で表されており、最初からなかなか凝った演出でスタートします。
ロードが完了して Enter ボタンで先に進むと、シーンがここで一気に 3D になります。
このスクリーンショットは、オブジェクトがほとんど傾いていないのでちょっとわかりにくいかもしれませんが、シーンは三次元的な空間を描画したものになっていて、浮かんでいる幾何学的な模様が描かれたオブジェクトが、マウスカーソルの位置に応じてすいすい動きます。
上下左右に4つのコンテンツが用意されており、それぞれに、なにかしらのアートっぽいデモが付属しています。
それぞれ、作品ごとにスクロールやカーソル位置に対して異なる演出が割り当てられていて、なんとも面白い動きをするものが多いです。
このコンテンツのひとつひとつが、いわゆるグリーティングカードということなんでしょうね……
添えられている英文もなんかちょっと面白いフレーズのものが多く、フォントも特徴的な感じでなんともアートな仕上がり。
それぞれの作品はモノクロで表現されているか、あるいはアクセントカラーを追加しただけのシンプルなカラーバリエーションなのですが、動きのユニークさも相まって、それぞれのコンテンツごとにまったく違った印象になっているのが素晴らしいと思います。
今回の作品というか、サイト全体がそうなんですけれども、少ないカラーバリエーションでも、それらの配分や動きとの連動によって、実に様々なことが表現できるんだなということを感じさせてくれます。
私はデザインについてはほぼド素人ですので……なんかうまく言語化することができないのですが、インタラクションと構図、この両者の組み合わせとバランス感覚が、とても優れているように感じました。
WebGL というと、すごく難しい 3D の理論を駆使しないといけないような気持ちに反射的に陥ってしまいがちですが、表現の仕方を工夫することによっていろいろな見せ方ができるということを、あらためて認識させられました。
ぜひチェックしてみてください。