対応端末では AR 表示も可能! デジタル展示コンテンツ Rooo Lou Exhibition「Room」がすごい!
AR モードで自宅に飾って楽しめる
今回ご紹介するのは、ウェブ上で行われているデジタル展示会にスマートフォンでアクセスできる面白いコンテンツ Rooo Lou Exhibition「Room」です。
コロナウィルス感染症の影響で外出を自粛したり、イベントを自粛したりということが全国各地で起こっていますよね。そういうときだからこそのコンテンツという感じで、スマートフォンを使って作品の展示を楽しむことができる興味深いコンテンツです。
特に今回の事例で特徴的なのは、AR モードを搭載していることだと思います。ちなみにこちらは PC ではなくスマートフォン専用のサイトとなっています。
リンク:
シンプルなインターフェースと操作性で軽快動作
今回のサイトは、@dullahan773 さんがフロントエンドの実装とテクニカル・ディレクションを担当されたそうです。なにか企業や団体のプロモーションといったことではなく、完全に個人で企画して公開したものなんだそうです…… すごいですね。
完全にたまたまなのですが、@dullahan773 さんは過去に私の主催するスクールに参加されていたことがあって面識がありましたので、実際にご本人にお話を聞くことができました。
今回の企画はイラストレーターの Rooo Lou さんのイラストを展示した、デジタル展示のコンテンツです。対応する端末で閲覧している場合は、AR モードを起動して実際に自宅の壁などに、イラストを配置した状態をシミュレーションすることもできます。
AR に対応できない場合でも、3D のシーンが描かれる点は同様となっており、展示会場を散策するような体験を味わうことができます。
この上の画像を見るとわかるように、白い壁の部分に文章(About)やイラスト作品が掲載された形になっており、画面の下にある各ボタンからは直接作品の正面にカメラを移動させることもできます。
3D 空間をスマートフォンで散策する際、ユーザーが操作に迷わないように操作性はあえてかなりシンプルなものに意図的に限定したそうです。
実際にやってみるとわかるのですが、スワイプすることで自由に視点を移動することと、あとはピンチ操作でズームイン・アウトができるくらいで、操作に関してはまさに直感的な作り。
ほとんど迷うことは無いと思います。
ちなみに、画面下のボタンなどをタップして作品の正面に移動すると、画面の右側にアイコンが表示され、詳細情報を確認したり AR モードに移行したりすることもできるようになります。
AR モードは端末が限定されるのですが、手元にある iPhone11 + Safari の構成では問題なく動作していました。
ちなみに 3D 空間(展示会場)や、AR モードで表示している際の 3D モデルは @shujihirai さんの手によるもの。
@shujihirai さんは凄腕のクリエイター・デザイナーさんですが、こういった 3D 作品まで手掛けているのがすごいですよね……
フロントエンドの実装は @dullahan773 さんが、3D デザインとモデリングは @shujihirai さんが、そしてイラストとサイトのデザインは Rooo Lou さんが担当されているということで、いろいろな才能がそれぞれに実力を発揮されてるなと思いました。
この上の画像は、実際に自宅の壁にイラストを配置した AR モードでの実行例です。
カメラで撮影した実写映像の上に CG が重なっているわけですが、すごく自然な感じに仕上がっているのがわかるのではないでしょうか。
配置したイラストの部分は、タップして動かしたりすることもできるので、家に実際に飾ったらどのような雰囲気に見えるのかなど、実利的に今回のサイトを活用することもできます。
技術的にも面白いですし、サイト全体のデザインもシンプルで洗練されており、オシャレに仕上がっています。
以下、記事の末尾にサイトにアクセスできる QR コード、製作者さんたちの SNS へのリンク、さらに動作している様子を確認できる動画など置いておきます。
興味のある方はぜひチェックしてみてください。
リンク:
Website Design: Rooo Lou
3D Modeling: Shuji Hirai
Technical Direction: Norikazu Teraguchi