ゲーマーを様々な視点から捉えたオンライン展示 Virtual Gallery of the Gamer でゲームとゲーマーの世界を探索しよう
Activision Blizzard 提供のバーチャル展示室
今回ご紹介するのは、Activision Blizzard が提供するバーチャル展示の WebGL コンテンツです。
テーマはズバリ「ゲーマー」となっていて、他にはあまり類を見ないようなコンテンツとなっています。
博物館風の 3D バーチャル空間が構築されていて、ユーザーはそれらを自由に鑑賞することができます。コンテンツとしての面白さはもちろんのこと、3D 空間ならではの見せ方がなされている非常に面白い内容となっています。
リンク:
Activision Blizzard Media's Virtual Gallery of the Gamer
3D バーチャル空間だからこそできる見せ方に注目
今回のサイトは、博物館風の 3D 空間を探索する形のとなっていて、まず最初はエントランスからコンテンツが始まります。
この記事のトップ画像が、まさにそのエントランス部分をキャプチャしたものですが、よく見ると両サイドに手の形のオブジェがあり、YES と NO の2択になっているのがわかると思います。
このサイトに訪れたユーザー自身のステータスがゲーマーであるかどうかによって、コンテンツを巡る順序が反転するような作りになっています。(実際にはどっちの順路から行っても全部の展示物を見ることができます)
これが「NO」の入り口から入った直後のビューですが、まさに博物館といった感じの外見になっているのがわかるのではないでしょうか。
展示されているオブジェは、それぞれなにかしらのテーマやデータに関連付けられたものなので、選択することでさらに詳細な情報を見ることができるようになっています。
展示物のなかにはそれ自体が立体的な形状を持っているものもあります。
視点を少し傾けてみると、きちんと凹凸があることがわかる感じですね。
これ本当にすごいな……
目の部分なんかがわかりやすいかと思いますが、ちゃんと立体的な形状を持ったオブジェクトが集まって1つのアートになっています。
その他にも、視点がより大きく動くようなギミック付きの展示物などもあり……
こちらはネタバレになっちゃうのでスクリーンショットは掲載しませんが、現実世界の博物館では経験するのが難しいような、バーチャル展示ならではの独特な見せ方になっています。
よく考えられてるな……
Activision Blizzard は、Activision と Vivendi Games が合併してできたゲームの制作会社です。Vivendi Games の傘下だった Blizzard のブランドをそのまま社名に使っていて、日本でももしかしたら Blizzard という響きのほうがピンとくるという人も多いかもしれません。
ゲームの制作会社がゲーマーの権利や地位向上のために、様々なコンテンツを作っているというのはなんとも興味深いですが、ゲーム関連会社だからこその手の込んだ内容となっていて、ウェブの事例として捉えてもかなり面白いコンテンツになっていると思います。
全編英語ですが、声によるガイダンスなども含まれており、丁寧に実装された完成度の高いサイトとなっています。
ぜひチェックしてみてください。