アートブックの魅力をギュッと詰め込んだオンラインイベント Virtual Art Book Fair 2020 が面白い!
約 230 組ものアーティストが作品を出展
今回ご紹介するのは、先日行われていたオンラインイベント Virtual Art Book Fair のウェブサイトです。
実はこちらのイベント、11/16 ~ 11/23 までの間が本来のイベントの開催期間だったのですが、いまでもその跡地となるバーチャル空間がそのまま閲覧できるようになっています。(とは言え、いつまで見られるかはわからないので、期間限定かもしれません)
イベント期間中はトークショーやサイン会なども行われていたらしいのですが、今の時点でもかなりボリュームのあるウェブコンテンツを楽しむことができます。
リンク:
遊び心あふれるバーチャル空間を楽しもう
今回のサイトは、いわゆる「普通のウェブサイト」とはかなり方向性の異なるサイトです。
公式サイトからの引用ですが「東京都現代美術館をインスピレーション源としたバーチャル空間」がブラウザ上で楽しめるようになっており、FPS ゲームのようにキーボードなどで移動しながら展示を楽しめるようになっています。(コントロール用の UI も画面上に出ているので、そちらからマウス等を用いた操作を行うこともできます)
全方位を自由に眺めることができ、立体的な広がりのある空間を思い思いに徘徊することができます。
アートブックのイベントサイトらしい不思議な空間には、宙に浮かぶカーテンなど、個性的でメッセージ性のある様々なオブジェクトがたくさん登場します。
3D 空間には、文字が一緒に表示される「干渉可能なオブジェクト」がいくつか用意されており、それらをクリックすることで、サイト内の別のセクションに移動したり……別窓で関連ページが開かれたりといったことが起こります。
バーチャル空間上に用意されているブースは 230 組ものアーティストによって出典されており……
それらの1つ1つは(当たり前なんですけど)アーティストそれぞれにものすごく情報量が多く、こだわりの感じられる個性的な展示になっています。
これ全部見ていったら1日じゃとても時間が足りない……それくらいたくさんのコンテンツがあります。
これらの1つ1つすべてがオンライン展示ブース!
今回のサイトでは、その場面場面で適切な操作が行えるようにインターフェースがかなり工夫して作られていますね。
3D 空間を闊歩しているときと、ブースを俯瞰して眺めているときでは、どういう操作をしなければならないかが当然ながら変化するわけですが、特に深く考えなくても自然と操作できるように作られています。
3D と 2D と、いわゆる普通のウェブのインターフェースと、とにかく目まぐるしくシーンが変化するのにサクサクと閲覧できるのはデザインとしてとてもレベルが高いと感じました。
今回のサイトはアート系のイベントのオンライン版ということで、一般的なコーポレートサイトなどとはかなり異なるインターフェースです。
しかし、前述のとおり操作が難しいと感じる場面はほとんどなく、むしろ「ここをクリックしたらどうなるのかな?」みたいなことを考えながら楽しくサイトを徘徊できる作りになっており、登場する 3D オブジェクトも一風変わったものばかりでとても面白いですね。
いろいろな遊び心が随所に見受けられますので、気持ちや時間にゆとりのあるときに、ゆっくりじっくり楽しみたい、そんなサイトとなっています。
ぜひチェックしてみてください。