あの DeepDream を生み出した開発者さんの WebGL 事例 Hexells がずーっと遊べるおもしろさ!
まるでそれは生きているかのように
今回ご紹介するのは、一般にセル・オートマトン、あるいはセルラーオートマトンなどと呼ばれている技術を用いた WebGL の実験作です。
単なるセル・オートマトンではなく、いわゆるニューラルネットワークの機構も取り入れたもののようで、刻一刻とグラフィックスがまるで生きているかのように変化していきます。
微妙にパースの掛かった独特のビューも非常に刺激的で面白いです。
リンク:
あの DeepDream を作ったひとの作品
今回の作品を公開している Alexander Mordvintsev さんは、Google に所属する開発者でありアーティストです。数年前、Google が公開した DeepDream が話題になったことがありましたが、あれの作者がどうやら Alexander Mordvintsev さんらしいです。
DeepDream については、そのビジュアルの凄まじさから有名になった感じでしたので、検索すればすぐに「あ、これね!」とわかるんじゃないかと思いますが……
これもニューラルネットワークや人工知能の分野の事例ですよね。
今回の作品は、生き物の顔などが出てくるわけではないのですが、やはり有機的なグラフィックスの変化が非常に面白いです。
生成されるグラフィクスには、マウスを使って干渉することができます。
この上の画像でグレーになっている部分が一部あると思うのですが、このグレーの部分がカーソルがある位置にあたります。
マウスボタンを押下することでセル・オートマトンの計算をリセットすることができるようになっているのだと思います。(リセットされた番地がグレーになる)
セル・オートマトンでどのような計算を行うのかはランダムに決まるようになっているのですが、画面上でスワイプ操作を行ってやると、そのランダム化を再度実行することができます。
単なる平面ではなく、六角形が組み合わさった歪んだ空間のような構造になっているので、余計に有機的な印象が際立ちます。
生成される模様はどれも不思議なものばかりですが、なんというか……
本当に自然界を連想させるような、まるで生き物の体表のような模様ばかりで面白いですね。
人によっては、こういうの苦手な人もいらっしゃるかもしれませんが、うごめくように耐えず変化し続ける模様を見ているとあっという間に時間が過ぎていきます。
サイトのページを表示した直後に一度だけ、information が画面上に表示されます。
作者の情報と、今回の実装を行うに当たり参考にした資料へのリンクが置かれているのですが、リンク先の資料「Growing Neural Cellular Automata」もめちゃくちゃ面白いので、興味のある方はそちらもぜひご覧になってみていただけたらと思います。
私は人工知能や AI、あるいは機械学習などの分野にはまったくもって明るくないのですが、こういうインタラクティブなグラフィックスにつながる実装はすごく面白くて興奮しますね……
ぜひチェックしてみてください。