任意のシェーダをサイトの背景に設定できる Kazik Pogoda 氏の WebGL 製プロジェクト shader web background
背景に WebGL を配置するための独自実装
今回ご紹介するのは、クリエイティブ・テクノロジストの Kazik Pogoda さんが開発している WebGL 製プロジェクト shader web background のウェブサイトです。
このプロジェクト自体はオープンソースで実装が公開されており、いわゆるシェーダアートをウェブサイトの背景に設置することを主眼に置いた実装みたいですね。
さらっと内容を見た感じだと…… Readme 自体はすごく丁寧に書かれているのですが、WebGL や GLSL の予備知識無しだと使うのは難しそうに感じました。ある程度知識のある人であれば、問題なく使いこなせると思います。
リンク:
まさに文字通り「背景」の WebGL デモが美しい
今回のサイトには Kazik Pogoda さんの熱い思いがかなりギッシリ書き込まれていて、文章量も結構あります。
また、背景部分が WebGL で実装されているのですが、これがなかなか美しい GLSL 製のシェーダアートになっています。
まるで揺らめく炎のような…… 不思議な質感のビジュアルとなっています。
ページが表示された直後は、最初はページのタイトルすら表示されない状態から、シェーダによって描かれる模様だけが画面上に現れます。
なんかオイルみたいな感じにも見える、ほんとに不思議なシェーダですね……
マウスカーソルの位置にインタラクティブに反応するようになっており、時が経つにつれて徐々に複雑なグラフィックスになっていきます。
今回のサイトで公開されている shader web background というプロジェクトは、恐らくシェーダアートをウェブサイトの背景に気軽に埋め込めるように、という趣旨のプロジェクトだと思うのですが……
実際 GitHub なんかで見てみると、結構いろんな機能があって使いこなすにはそこそこ使い方に習熟する必要がありそうに思えます。
CG の知識の無いひとが誰でも簡単に、という方向性ではなくて、ある程度原理のわかった人向けのライブラリかなという感じがします。
とは言え、全部を自分で組むことに比べればかなり工数を削減できそうです。
作者の Kazik Pogoda さんは xemantic という屋号で活動しており、ジェネラティブアートなどにも取り組んでらっしゃるようですね。
様々なテクノロジーに関する活動の1つとして、今回の shader web background も誕生したのだと思います。
今回のサイトを見て感じたのは良くも悪くも GEEK な人の GEEK なプロジェクトだな~ ということですね。 GLSL の知識が無い人が簡単に背景を設定できるというものではないのでそのあたりは注意が必要だと感じました。
気になる方はぜひチェックしてみてください。