ユーモラスで皮肉まじりのちょっとおかしな雰囲気が面白いイタリアのお酒 Sgrappa のウェブサイト
たぶんグラッパの一種なのかな?
今回ご紹介するのは、イタリアで販売されているお酒の銘柄 Sgrappa のウェブサイトです。
お酒の大きな分類の1つに「グラッパ」というブランデーがあると思うのですが、名前から想像するにグラッパにつけられたこのお酒独自の銘柄が Sgrappa というのでしょう。
私はアルコールに詳しくないのでお酒の種類や味わいなどについては言及するのが難しいのですが、WebGL 実装部分を中心に見ていきたいと思います。
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色の使い分けも面白い
今回のサイトは、全体の色調としてはモノクロをベースにしています。
完全なモノクロではなくて、ところどころフルカラーで描かれるシーンもあるのですが、イントロの演出なんかは完全なモノクロですね。
イントロ演出に入る前のロード画面でも WebGL が使われたグラフィックスが使われるようになっていて、なかなか凝った作りです。
ロード画面が移り変わり、最初に描画されるシーンでは四方を壁に囲まれた四角い廊下のような場面が出てきます。
ここでは天井と床の部分に Sgrappa のロゴマークが敷き詰められたような感じになっており、浮かんでいるオブジェクトも含めて特徴のある風景になっています。
イタリアは石の彫像が文化財として多く残っている地域だと思いますので、彫像のオブジェクトがシーン内に出てくるといかにもイタリアという感じがしますよね。
古くて新しいイメージとでも言ったらいいでしょうか…… 日本人で言うところの浮世絵なんかとイメージ的には近いのかもしれません。
サイトの構造としてはそんなに複雑ではなく、基本的にはスクロールしながらスイスイと閲覧できるようになっています。
Sgrappa を使ったカクテルなんかも紹介されているのですが、そのカクテルの名前もまたどこかひねくれているというか……
皮肉の利いた名前がつけられていますね。
途中で合間に挿入される 3D オブジェクトが、背景に描かれる抽象画風のイラストともよくマッチしていて、見ていて非常に楽しいサイトとなっています。
アルコールを楽しめるかどうかって体質もあるし個人差があると思いますが、いろいろな銘柄があり、その銘柄ごとに持っている雰囲気やコンセプトがあり、本当に面白いですよね。
私はアルコールは駄目なので、飲むことの楽しさなんかは想像するしかないのですが、しかしこうしてアルコール製品を通じて1つの世界が構築されているのは興味深いなと感じました。
WebGL の実装としては、スプライト的な 2D 表現と、3D の幾何学形状をうまく利用していて、独自の世界観を見事に表現しているサイトだと思います。
ぜひチェックしてみてください。