ロシアの建国千年を記念して建てられた記念碑を 3D ビューで細かく観察できる Russian Pantheon がすごい
歴史の勉強にもなる
今回ご紹介するのは、ロシアの建国から千年の折、記念碑として建てられたモニュメントの 3D ビューアです。
ビューアといっても、カメラ操作等は基本的にスクロールに応じて自動的に行われるようになっており、それに連動して文章での詳細な解説も読むことができます。
建国千年を祝う記念碑というだけあり、とにかく記念碑にかたどられた登場人物がたくさんいるのですが、それらを事細かく念入りに紹介していくコンテンツとなっていて、ちょっとした歴史的な学習コンテンツのような感じになっていますね……
リンク:
とにかく膨大なコンテンツ量に思わず脱帽
今回のサイトは、基本的にスクロール操作だけで次々と内容をたぐっていくことができます。
難しい操作は基本的にありません。途中、より詳細な解説を読むためのリンク等が出てくるところもありますが、それ以外はマウスボタンをクリックする必要すらありません。
全体的に内容はかなりしっかり詳細に用意されており、読み物として見てもかなりのボリュームがあります。
ページのロードが完了したら、スクロール操作をしてやると画面の下の方から今回の主役である記念碑がするすると現れます。
質感はサムネイル画像などで見るとかなり本物の石像(もしくは銅像かな)のような風合いが感じられると思いますが……
たぶん、実物の写真をテクスチャとして貼り付けているのではないかなと想像します。ポリゴン自体はかなりリダクションされたローポリゴンモデルになっていますが、テクスチャが本来の記念碑の質感そのままだと思われるので、結構リアリティがありますね。
大きなディスプレイでじっくり細部を観察してしまうとローポリ感が目立ちますが、とは言え、かなり実際の記念碑の雰囲気を忠実に再現しているのではないでしょうか。
登場人物たちの表情も、おおよそ読み取れるくらいの感じですね。
登場するオブジェクトは基本的にこの記念碑のモデルだけですが……
背景が白で表示される俯瞰したシーンと、背景が黒で表示される詳細シーンとに大きくコンテンツが別れています。
特に、背景が黒で表示される詳細シーンのほうでは、場面によってはリンク文字が現れてより詳細な解説文を読むことができ、この詳細解説文の量がとにかくすごくいんですよね……
これでもかと登場人物の紹介をしてくれます。
ロシアの歴史の一端が感じられる、結構壮大なスケールのコンテンツになっています。
日本とロシアというと、遠いようで、実は結構身近なお隣さんですよね。
私自身はロシアの友人・知人がいるわけでもなく、ロシアの歴史に詳しいわけでもなく、今回のサイトの内容を見てもほとんどが知らないことばかりでした。
それでも、様々な登場人物とその紹介文を流し読みしていくと、ロシアという国やその歴史にやっぱり興味が湧いてくるから不思議です。
WebGL の実装としては、CG 的に難しいことはほとんどしておらず、どちらかというとカメラワークとか、スクロールとの連携とか、そういったところが技術的に参考になるのではないでしょうか。
ぜひチェックしてみてください。