Wordpress 向けのプラグインやテンプレートを扱う Slider Revolution のコンテンツが侮れない完成度でびっくり
よくあるテンプレートとは大違い!?
今回ご紹介するのは Slider Revolution というウェブサービスです。
Twitter にアカウントが登録された時期を見ると 2010 年頃から存在しているようですが、いわゆる Wordpress のテーマやアドオンを販売しているウェブサービスですね。
この手のサービスとしてはかなりビジュアルに対する高いこだわりが感じられる内容となっていて、Wordpress のプラグインなんて大したことないだろうと侮っていると、足元すくわれかねないような、見事な演出が盛り込まれた作品が多く公開されています。
リンク:
More than just a WordPress Slider - Slider Revolution
そもそも用途や目的が違うというのはあるけれど……
まず最初に念押ししておきますが……
私も含め、ウェブのフロントエンドでウェブサイトを受託開発している身からすると、ウェブサイトを1つ作るというのはビジュアルやデザインだけの話ではないし、コンテキストやブランディングをも考慮しつつ、顧客の要望なども盛り込みながら作り上げる大変な作業です。
そういう意味で、Wordpress 製のウェブサイトに(プラグイン等を使って)かっこいいビジュアルを1つドカッと導入することと、一般的なウェブ制作を比較するというのはそもそもおかしいというか、土俵が違うとは思います。
しかしとは言え、エンドユーザーから見たときにはどちらの過程を経たとしてもそれは同じ「ウェブページ」であって、まったく無関係の領域ともいい切れないですよね。ここではそういうニュアンスの上で「Wordpress と思って侮るなかれ」という書き方をしています。
くれぐれも勘違いしないでいただけたらと思うのですが、Wordpress を貶めるというか、卑下する意図はありません。
サイト上で公開されているテンプレートなどのビジュアルは、サムネイルでズラッと一覧で見ることができますが……
このサムネイルの一覧を見ているだけでは、細かい「インタラクティブな動き」の部分はちょっとわからないですよね…… たぶん、このサムネをアニメーション GIF にするだけでも利便性が上がりそうな気がします。
ここで公開されているのはウェブサイト全体を含む Wordpress のテンプレートだけではなく、アドオン的な感じでページに埋め込むことができるビジュアルパーツもあるようです。
しかもウェブでインタラクティブに編集できるエディタもあるようで、かなり便利そうなサービスだと感じました。
さて肝心の WebGL を使っている表現についてなのですが……
これが結構こだわった内容になっているんですよね。
グリッチエフェクトが掛かるサイバーパンク風のビジュアル、アブストラクトな幾何学模様を使ったもの、テクスチャの UV を動的に変化させてインパクトの強いエフェクトに仕上げているもの、パーティクルが大量に登場するものなどなど……
結構バリエーションに富んでいます。
これらがインタラクティブに編集もできて素材も自由に取り替えられるとなると、WebGL を知らなくてもかなり凝った演出を作ることができるなと思いました。
冒頭にも書いたとおりで、ブランディングなども含めたコーポレートサイトやプロモーションサイトの制作業務と、Wordpress のテンプレートやアドオンを使ったサイトの制作作業とでは、そもそも業務内容があまりにもかけ離れていますし同じ文脈で扱うにはちょっと無理があるとは思います。
しかし、WebGL を生で書くより three.js や Pixi.js を利用したほうが効率よく作業ができ結果的に制作に集中できるようになるのと同じように、より便利かつ簡易に高い品質を得られる選択肢があるのなら、それを活用すること自体はけして悪いことではないと思います。
今回のサイトではエディタを駆使してビジュアルをカスタムできるようですし、こういったサービスが業界全体の品質を底上げしていくのはいいことなのではないかなという気がしました。
まあもちろん、いろんな見方はあるとは思いますが……
なかなか個性的で面白い見せ方が多く、参考になると思います。
気になる方はぜひチェックしてみてください。