不思議な質感の環境マッピングでギラギラ質感を表現したフランスのスケートボーディングチーム TLZ のウェブサイト
個性が訴えかけてくる
今回ご紹介するのは、ちょっとマイナーなウェブサイトです。
なんというか…… 偶然見つけることができたのですが、普段あまり興味を持っている領域ではないので普通に暮らしてたら見つけることができなかったサイトかもしれません。
ウェブサイトの完成度はけして高いとは言えず、ボリュームもそれほど多くなく、下手するとたまにサーバの応答が遅いことがあってロードに時間がかかっちゃったりするのですが……
それでもあえてこのサイトをご紹介するのは、その個性の尖り具合がなかなか面白いなと思ったからです。
リンク:
あえてギラギラにする
今回のサイトは、フランスのトゥールーズという都市で活動しているスケートボードのチームのウェブサイトです。
普通に大学のサークルがグッズ販売をしている、くらいの温度感なのかな~ と想像するのですが、まあでもオリジナルグッズを販売してるっていうのはよくよく考えると結構規模の大きなチームなのかもしれないですね。
冒頭にも書いたとおりで、ウェブサイトとしての完成度という意味で言うと規模もそこまで大きくなく、デザインに趣向が凝らされているわけでもないのですが、WebGL 実装としては結構おもしろいビジュアルになっています。
トップページのチェーン状の 3D オブジェクトもなかなか存在感があります。
キューブ環境マッピングで使っているテクスチャがかなりビビットな色使いになっていて、ギラギラした雰囲気がビジュアルとしてとっても面白いんですよね。
スクロールしていくと、販売されている T シャツやボードが出てくるのですが、ここでも一応 WebGL が使われています。
T シャツなのにスペキュラ全開な感じでキラキラになっており、質感度外視なのが逆に個性的。
T シャツの部分は、カーソルを重ねてやると一応ホバー演出というか、カーソルの位置にある頂点が動くような演出があります。
あるんですが、動き方そのものは安直というか……
すごく練られた演出というよりは、とりあえず動かしておこうくらいの感じに見えるんですよね。
もしかしたら、サイトを制作された開発者さんからしたら誠心誠意めちゃくちゃ工夫を凝らした結果だよ!!! と怒られてしまうかもしれないのですが、たぶん、WebGL の使い方にはあんまり慣れていないのかなと思いました。
ただ、くれぐれも勘違いしないでもらいたいのですが個人的にはこのテイストは嫌いじゃないというかむしろ好きです。ストリートの文化を感じられるというか、変に小綺麗じゃない感じがめっちゃいいです。
世の中には、星の数ほどウェブサイトがあり、なかには極限まで磨き抜かれた技術も個性も研ぎ澄まされたサイトがたくさんありますよね。
アワード系のサイトを見ていると、そういうサイトがいっぱい掲載されていて、圧倒されるような気持ちになります。
一方で、今回のサイトのような文化や地域性を感じさせる、手作り感あふれるサイトもあるわけです。WebGL 実装としてレベルが高いわけではないかもしれないですが、環境マッピングの色使いなどは逆に個性を感じる面白い表現だと感じます。
WebGL は近年本当に手軽に使える表現になってきていますし、このくらいの温度感でどんどん使われていくようになるといいな~ と感じました。
ぜひチェックしてみてください。