完全なネタ作品かと思いきや細かいところまで丁寧に実装されている Design the next iPhone
質感は美しく操作性も悪くない
今回ご紹介するのは、ちょっとジョークサイトっぽい感じの作品で、先日 iPhone14 が発表される直前くらいのタイミングで公開されていたデモ作品、Design the next iPhone です。
年々進化を遂げる iPhone ですが、近年ではその進化の方向性に疑問を感じるという意見も一部にはあったりしますよね。
今回のサイトはそんな不満を解消できる、自分だけのオリジナル iPhone をデザインすることができます。
リンク:
MP4 で動画としてダウンロードすることも可能
今回のサイトでは、自分で好きなようにパーツを組み合わせてオリジナルの iPhone をデザインすることができるのですが……
ベースユニットとなるなんの装飾もない iPhone は、これはこれでめちゃくちゃかっこよく感じてしまいますね……
とは言え、電源ボタンや充電のためのジャックなど、本当に最低限必要なインターフェースすら初期状態では付属していない状態なので、動作することを考えるならそのあたりは最初に付与しないといけないですね。
機体に付与できるパーツ・アイテムは、本来 iPhone に備わっているものはもちろん、それ以外にも大量のネタっぽいものがラインナップされています。各種パーツは、画面下に並んでいるアイコン部分からドラッグ操作で本体に接続させることができます。
かなり種類が多いので、順番にそれらを適当に組み合わせていくだけであっという間にとんでもない機種ができあがります。
いかにもおふざけというか、ネタっぽい空気を感じるんじゃないかなと思うのですが、意外にも、結構こだわって実装されているなと感じる部分もあったりします。
代表的なのはノッチの部分ですね。
初期状態では、スクリーン側にノッチは無いのですが追加できるパーツのなかにノッチがあります。
これを実際にスクリーン部分にドラッグしてみると、きちんとスクリーンの外周部分に吸い付くようにしか設置できないよう、自動で位置がナビゲートされます。
また、一度設置したパーツは再選択してやることで色を変更したりもできるのですが、この「パーツを選択している」ということを表現するために選択時だけパーツのアウトラインが描画されるようになっていたり、アウトライン部分は深度テストの影響を受けないようになっていたり……
ほんとに細かいところまでしっかり考えて作られているなというのを感じます。
iPhone や Mac など、Apple の製品はなんだかんだ言って人気があります。
人気というより、もう信仰に近い部分が一種あって、大好きだからこそジョークを交えて Apple 製品を語るような場面って実際現実にもあったりしますよね。
今回のサイトも一見ネタっぽい感じに見えますが、どこか、Apple 製品好きなんだろうな~という感じが漂っています。
真面目な話、いろいろなパーツを組み合わせてオリジナルの製品を作ろうとすると、そのデザインの難しさにも気づかされます。いろんな意味で、面白い WebGL 実装だなと感じました。
ぜひチェックしてみてください。