
動画の各フレームを立体的に配置したような表現が圧倒的な存在感を示す YUANN さんのポートフォリオサイト
平面なのに立体的
今回ご紹介するのは、kidzfrmnowhere. という組織の創設者で、映画監督や写真家として活動する YUANN(吉田 元)さんの個人サイトです。
上海で生まれ、現在は東京を拠点に活動しているということみたいなのですが、結構有名な CM などの映像制作にもたくさん関わっている方のようなので、その存在をご存知の方も多いかもしれません。
今回のサイトは kidzfrmnowhere. とは別に、あくまでも個人サイトとして関わった作品などをまとめたものみたいなのですが、その映像の見せ方が独特で非常に凝った作りになっています。
リンク:
ずっと眺めていたくなるような中毒性
今回のサイトでは、映像作品がたくさん紹介されています。
それらはプロモーション映像がほとんどのように見えますが、いろんなブランドや企業のものがあり、バリエーション豊富です。
特徴的なのはその映像作品のサイト上での見せ方。
ここでは複数のレイヤーが重なったような状態で、立体的に映像が再生されています。

この上のスクリーンショットは、ちょうどカメラアングルが動画を再生している平面の横のあたりに来た瞬間のものです。
たくさんの板状のポリゴンが重なっているのがわかるでしょうか。
この板ポリゴンには動画が投影されているのですが、ポリゴンそれぞれに、異なるフレームの映像が投影されているみたいで、なんとも言えない絶妙な立体感があります。
なんというか、他では見たことがない不思議な表現ですね……

動画素材に対してなにか特殊な加工が事前に施されているということではなく、あくまでも、再生される動画の各フレームが、それぞれ別々のポリゴンに投影されているだけなのですが、なんか立体的に見えるような錯視っぽい感覚があります。
隣り合う板ポリゴン同士だと、たった1フレームの違いなのでほとんど同じ瞬間が貼り付けられているようにも見えます。しかし全体を俯瞰して見ていると、それぞれのポリゴンに投影されている映像が微妙にずれていることがわかるのではないでしょうか。
時々ネガポジ反転みたいな効果が掛かっているような気もしますが、そういったどこかカオスっぽい表現が本当にかっこいいです。

画面の下の部分にはタイムラインのようなインターフェースも用意されていて、全部の事例を一覧で見るビューに切り替えるなどの操作も可能です。
動画をテクスチャとして利用して 3D 空間に持ち込むというアイデア自体は別に珍しいものではありませんが、こうして異なるフレームを重ねたポリゴンに貼り付けるという手法はかなり珍しいもののように感じます。
また不思議な立体感みたいな効果はあまり感じたことのない感覚を呼び起こしてくれるので、なんかずっと見入ってしまうような不思議で謎めいた魅力があるようにも感じました。
ぜひチェックしてみてください。