独自の世界観をたっぷりと詰め込んだ個性的な WebGL 実装がおもしろい Zuzze のウェブサイト
ちょっと不思議な世界観
今回ご紹介するのは、フィンランドで活動しているクリエイティブ・テクノロジスト、Susanna Nevalainen さんが創業されたクリエイティブスタジオのウェブサイトです。
単独で活動しているのか、複数人のチームなのかちょっとわからないですが、かなり個性的な雰囲気を持ったウェブサイトになっています。
カラーリングやコンセプトにある程度一貫した哲学的なものを感じます。
リンク:
多彩な魅力が垣間見える
今回のサイト、正直に書いてしまうと評価が難しいと言いますか……
実際のところ、もう少し洗練させられる余地があるのではと個人的には感じる部分もあります。
ただ、扱っている領域がすごく広くて、デザインから実装、および WebGL を用いた表現など多彩です。
About ページには、おそらく Susanna Nevalainen さんご本人を模したものだと思うのですが、人物の 3D モデルが出てくるような場面もあります。
3D を活用したものづくりや受託業務をかなり積極的に行っているようで、本当に多彩な能力を持った方なんだろうなという想像が働きます。
サイトのトップページを始めとしたいくつかのセクションで WebGL が使われているのですが、Lab のページには近未来的な雰囲気を感じさせる空間が 3D で用意されています。
この Lab のページ、背景の部分は静止画で固定ですが中央に置かれている部屋の部分は WebGL 実装でインタラクティブに変化するようになっています。
いくつかのオブジェクトはカーソルをホバーさせると見た目がちょっとだけ変化するようになっており、そのままクリック操作を行うと、画面の下にナビゲーションが追加で表示されるようになっています。
ナビゲーション内には他のサイトやページにジャンプするリンクボタンが置かれており、そこからさらに Shader Lab のような特定のテーマに特化したページへと移動することができます。
途中でも少し書いたように、今回のサイトで見ることができるさまざまな技術や実装は、それ単体で見たときにものすごくデザインや技術が優れているといったことはないように感じます。
あまりこういうことを書いてしまうのはよくないのかもしれませんが、まだまだよくできるな~ と感じるところが結構たくさんあるんですよね。
ただ、ビジュアルの方向性には一定する哲学があるように感じますし、そのうえとにかく多彩な技術を駆使して表現の幅を広げている感じがあり、すごくエネルギッシュです。
ぜひチェックしてみてください。